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短編小説

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2015年7月の記事一覧

短編小説    豆腐

短編小説 豆腐

ある長屋に

一人の男の子がいた

男の子は最近あることが気になって仕方がなかった

それは豆腐であった

毎月決まった日に長屋の前に

一丁の豆腐が置かれる

父親も母親も

「「親切なお方もいるもんだ!」」

と言ってたいして気にしてはいなかった

しかし、男の子は違った

気味が悪いし、いったいどんな人が置いているのだろうか

気になって、気になって仕方がなかった

そして、ついに男の子は

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