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ジェネシスというバンドのこと。

プログレおじさん的には触れなきゃならん案件なんでツィッターではやはり足りないと思いこれに書くことにしました。

ちょっと調べればわかりますが、ジェネシスというバンドはイギリスの古いプログレバンドで70年代から80年代にかけて活躍したバンドです。日本では今ひとつ人気が出ませんでしたか世界的にはフォロワーが多くヨーロッパではプログレ(プログ、シンフォと呼ばれるようになりましたが)とはこのバンドのサウンドの事を指す方が多いです。地味ながら根強い人気なんですな。若い子のコピバンも沢山あるのよね。

で、おじさんこのバンド大好きなんですね。

しかしながら今回はそのサウンドとかプログレ史における貢献とかそういう話はしません。バンド運営とかグループに関しての話。

初期このグループを牽引したのボーカルのピーター・ガブリエルという人。コスプレしたり七色の声色を使いわけた個性的なボーカリゼーション。ショウアップしたステージは大変話題になりました。ピーターはハンサムでチャーミングで人気もあった。ただよくある話で自分のやりたい音楽がバンドと違うので脱退してしまうんですな。

残されたバンドはボーカルを探します。オーディションしてもピントこない。
どうしよう、解散しようか。暗中模索のなかドラマーのオデコが広がりはじめた丸顔のおじさんにボーカルをさせる事に。

これがフィル・コリンズです。

フィルさんドラムの腕は達者だが歌はコーラスとかお手伝い程度だったんですな。本人も最初自身なさげ。ピーターの真似っこの歌。しかしこれがだんだんハマっていくのです。

ジェネシスというバンドは基本ソングライター集団で皆それぞれが書いた曲を持ちこんで演奏というスタイルでした。ただ途中加入のフィルだけは曲を書いたことがなかった。
しかし何枚かアルバムを作るうち少しずつ曲を書き始めた。これが見事なポップソングでライブでウケはじめる。

シングルカットしたフィルの曲はヒットチャートを賑わし、あれよあれよという間にジェネシスは地味なイギリスのプログレバンドから全米No1ヒットを持つポップバンドに変貌するのです。

時は流れて去年。病気でドラムを叩けなくなったフィルはドラムを息子にまかせジェネシスは最後(と思われる)のツアーを開始します。先週その最後のロンドン公演に先のピーター・ガブリエルが見にきてフィルとツーショを撮っていました。
二人ともかつて全米No1ヒット曲を放ちましたが今はただの好好爺(笑)。
でも50年近くたっても二人は幸福そうでした。

あまたのグループの人気者が脱退してしまうのは仕方のないことかもしれません。でも去った人残された人それぞれにチャンスはあり50年後笑って再会出来ることもあるんです。

だから今一瞬は辛いかもしれませんが未来の再会を楽しみにしたいなあ、と思うんです。(お前生きているのか。)

長くなりましたがおしまいです。
(結局ジェネシスの話じゃなくなったな。)

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