泥を泳ぐ

疲労が溜まっているとろくな思考が出てこない。
頭と体は連動しているということを強く実感する。

全ての事象に苛立ちが出てきてしまって、自分の感情がどす黒くなっていくのがわかる。

浮き足立つ人間に
好きな人にでも会いに行くのか、羨ましい、私は会えないのに。とか

昨日の上司の発言に
向上心というか、生きていくことに前向きなのが羨ましい。とか

昨日見た女子高生に
勇気があっていい。とか


人を羨むだけで何もしない自分に
生きている意味はあるのか。とか


まるで泥沼の中を溺れながら泳いで、必死に息継ぎをしているみたいだ。
正しい泳ぎ方ができずに、いつか水が入ってきて、呼吸ができなくなって、動けなくなるんだろう。
暫くはもがくより、流されてみるか。まだ息が出来るかもしれない。

流された先で戻れなくなったとしても、
今死なない方法はそれだ。