みんなのネオ・キャリア論(51)職場崩壊が起きるワケ3選

みなさんこんにちは。孤独のサイコマンです。

きょうは職場崩壊が起きるワケ3選をお伝えします。
なぜ私がこの話をしようかとしているのは、実は自分の働く部署が今まさに職場崩壊を起こす寸前だからです。



私自体も先週はあり得ない業務量で危うく倒れるところでしたが、基本的に恐ろしいのはみな自分の生活・家族さえ守れれば同僚など倒れても関係ないと考えているところです。



自分の仕事量をいかに減らすかしか考えられない社員スタッフだけがいる職場は崩壊します。

具体的に私が経験した職場崩壊寸前となっている今だからこそお伝えできることがあると思い、

重要な要素3つにわけてお伝えしていきたいと思います。

①大変な仕事をみんなで押し付けあう

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一つ目は大変な仕事を誰もやろうとせず押し付けあうことです。
うちの部署は現在、シフト制で、日勤と夜勤とその補助業務をするスタッフ、さらに管理職が全体の状況を見ているというのがおおまかな業務です。



この中で一番大変な仕事が「日勤」です。日勤は朝から夜までおよそ12時間程度ぶっ通しで様々なコーディネーション業務を行うのですが、とにかく電話が多く、調整する関係者は1日で軽く50人以上いると思います。



補助者がいますがあくまでも補助であり、この日勤業務を行う人がこの部署の9割の負担を背負っているといっても過言ではありません。



この仕事を本来ならばやらなければいけない上層部のメンバーが突然「俺はやりたくない。できない」と言い出し、そのことについて誰もとがめないという異常な状態に陥ったのです。



これまで過去の社員は上層部であってもこの業務は負担を軽減するために担当としてまかなっていました。それが、メンバーがかわったとたん「俺はできない」というのは給与をもらっている以上許されることではありません。


さらに、この上司に加えてスタッフでも過去やったことのあるメンバーに負担軽減するのにシフトに入ってほしいとお願いをしたところ今度は「朝早く来ることができない」とのことで、拒否をしたのです。



みなさんそれぞれ子供の世話や自宅が遠いとか、家族の調子が悪いとか、色々理由はあると思いますが、それはそれ、工夫をしてやりくりするのも仕事ですし、みんなが簡単な業務だけやって大変な業務から逃げようとすればするほど職場崩壊につながります。




結局、一部の人間に負担が集中してしまい、わずかこの2か月で2人もこの業務を担っていた人間がやめました。現在、私自身も業務過多により体調を崩しそうになっており、もう1人抜けたら完全に職場崩壊になる瀬戸際の状態です。


みなさんいっておきますが、これは誰もが知っている大きな企業で起きていることです。
中小企業とかいわゆるブラック企業みたいなものではなく東証一部上場企業で起きていることです。



それだけ日本の企業の闇は深いのです。年功序列・終身雇用という悪しき慣習が生み出した「責任取らない病」がまん延しはじめています。

②管理職が職場環境の改善を図ろうとしない

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二つ目は管理職が職場崩壊になりつつあるのに環境改善を図ろうとしないことです


実はこの2人はもともとまったく畑が違う部署から引き抜かれて異動してきた方なので、仕事自体がなかなか慣れず、苦労していたということもあります。



ただ、会社である限り、今の日本企業はメンバーシップ制がほとんどですから、慣れない仕事をやらされるのは避けられません。



問題は慣れない仕事を任せられた新人のケアをいかに職場全体で図るかということにつきます。


ですから、みんなでサポートをしなければいけないのですが、①でも申し上げた通り、サポートをしないどころ、「放置プレー」がまん延していたのです。いわゆる「我関せず」でその人が困ったり、助けを求めているのに誰も何もしないという放置プレー状態ということです。



そうすれば、少しずつメンタルも肉体も削られていくわけですから、いつか精神を病んでやめていくのは目に見えていたはずです。


そうならないために、管理職というものがいるはずです。慣れない仕事を任せている以上常にその人間が担当として日勤を行うときは周囲の布陣を厚くしてのぞむとか、管理職自らが丁寧にフォローに回るなど、なんらかの対策を講じる必要があります。



それをせず、「あとは頼むよ」だけで、終わらせ、あとは我関せず、勝手にやってください、では、管理職としての職務はつとめられているとは到底いえません。



私自身も突然全く知らない部署に飛ばされ、ただでさえ、局内でももっとも過酷な部署だといわれていたところにも関わらず、いきなり研修もそこそこに本番をひたすらやらされ、もちろんほかの同僚メンバーは自分の仕事で手一杯なわけですから、私にかまっている暇はありません。



さらに筆頭の担当も自分のことで精いっぱいで、私の面倒を見ている暇はないのですから、管理職がそこはフォローをある程度して、きついところはしばらく外したり、慣れるまで、2番目にきついところで様子を見させたり、と対策を講じる必要があったと思います。



私自身ももちろん必死に食らいつきましたが、ある日予想通り、倒れて休職に至りました。

このように、メンタルをやられて休職したり退職するパターンとして多いのはまったく知らない仕事をいきなり降られて、業務過多になったうえでにパワハラやモラハラさらに、ネグレクトを食らい、病んでしまうというケースがほとんどです。


私は何度もいっていますが、「人が最大の資産」です。


このお二人がやめてしまうのは、部署の資産を半分くらい減らしたのと一緒です。また、二人雇わなければいけないその資金はどこからくるのでしょうか?ただでさえ人が足りないのに、結局、さらに今いるメンバーに負担がますだけで、ほかのメンバーをどんどん体を壊し、人がいなくなって職場崩壊するという悪循環に陥るのは目に見えているのに、管理職は何の手も打たないのは役職はく奪に値する行為にほかなりません。


みなさんにお伝えしたいのは、会社では思った以上に「責任は負いたくない」「楽な仕事だけしていたい」「給与はちゃんともらいたい」という社員スタッフがものすごく多いです。


こういう人たちが多ければ多いほど創造的な仕事とはかけはなれ、競合他社にはどんどん差を広げられる一方で、優秀な人材はそういう将来のある競合他社に奪われていく・・・という典型的な破滅への道に進むことになります。



管理職のみなさん!!ただお金もらって、ボケーっとしてんじゃないですよ。ちゃんと仕事してくださいよ!!みんな命削って働いているのに管理職だけ逃げ切り戦略をして自分と自分の家族のことだけ感がているんじゃないよ!!!戦意喪失するのは時間の問題です。職場崩壊は時間の問題ですよ。

③一生懸命働いても評価基準が不明瞭

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最後の三つ目は「評価基準が不明瞭」だということです。

これはよく言われることですが、労働者はなぜ働くかといえば労働の対価として賃金が発生するからですよね。もちろん賃金以外にもやりがいですとか、職場が楽しくて同僚が大好きだからとか、そういう賃金以外での要素もあると思いますが、大前提としてたとえば手取りが10万円でも同じことがいえるでしょうか?



こういう賃金以外にも働く動機があると主張しているみなさんのほとんどは「高給取り」です。
本当に低賃金労働者だったら、そんなこと言っている余裕はありません。




私も働き甲斐ですとか、職場環境がいいからという理由はまったくありません。

賃金だけが働く理由です。唯一あるとすれば、「これまでの経験が無駄にならない」職場だからということがあるでしょうか。ほかの人間より業務で知識や経験があったほうが、立場的にも心理的にも優位にたてるため、パワハラなどの防止につながるというものがあります。



これはただ時間を味方につけているだけなので、よく職場でひたすら長期間働いている人たちがいますが、これはよろしくありません、柔軟性がなく、同じ同僚としか働いていないので、対人コミュニケーション能力も間違いなく低いです。


さらに、ちょっと何か言われるとすぐにむきになったりプライドを傷つけたりされるのが苦手な人が多いので、ストレス耐性も圧倒的に弱いです。


これは私の推測ですが、だからこそおなじ部署でずっと働いているのです。大きな顔ができますし、自分に逆らう人間が誰もいなくなります。(目の上のたんこぶはどんどん異動していきますし、新しく異動してくるメンバーは少なくても知識経験が自分より劣っているわけですから最初は強くかかってくることはありません。)



話がそれましたが、結局労働者の最大の動機は賃金です。安定的な賃金というものが働く理由です。

自営業者のほうが気分は楽だとは確かに思いますが、安定収入を得ることができないので、銀行の融資も厳しいですし、精神的にも浮き沈みが激しくなります。



ですから、賃金体系が不明瞭だと自然と「なんであいつが俺より評価が高くて昇給したんだ?

どう考えてもほとんど働いていないじゃないか」といいうマイナスの考え方がはびこる職場になります。



私の経験からいえば、同僚には社員とスタッフがいますが、スタッフの中で圧倒的に働かない人が一人います。ただ、働かなくても評価はほとんどみな同じですし、一生懸命やったところで、昇給も同じなら皆さんどうしますか?それは働かなくなるのは当然ですよね?


いままさに私の職場でも同様のことが起きています。スタッフもきつい仕事ばかりやらされて社員よりは低賃金で酷使されているだけとうすうす感じているので、相次ぎやめていくのだと思います。



本来なら何度も言いますが、高給である社員でなおかつ管理職が職場全体のパワーバランスやメンタル面のフォロー、業務負担の軽減や配分などをしっかり戦略をたててやるべきはずです。



よく「〇〇さんだからな・・・あの人は何にもやらないで有名だからあきらめろよ」という話が出ますが、そんなことが許されるなら資本主義は壊滅していると思います。



もしそういう上司なり管理職なら、人事がしっかり監視して即刻異動するなり注意するなり、減給するなり罰を与えないといけないはずなのに、年齢がいっているだけでなぜか日本社会というのは徹底的に甘い対応になります。



同族意識なのか、プロパー同士のお互い優しくしあう感じが気持ち悪い上この上ありません。

この時代にプローパー村で生きていくなんて、発想自体がナンセンスですし、人事部ももっと給与基準、評価基準などを明確に設定して、ちゃんと説明をして、全員が納得できる賃金を与えられるよう努力をしなければいけません。



それをしないので、「大変な仕事をやっても無駄です」という発想に全員が陥り職場崩壊が起きるのです。人事部・管理職よ聞いているか?しっかり対応しないから職場崩壊が起きるのです。罪は重いと認識しなければいけません。年取ってればいいってもんじゃないんだよ!!!!!(了)

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