ナイジェリアチンパン、火事現場に遭遇

空気が乾燥して、風がびゅーびゅー吹いています。北風と太陽のお話の中にいるかの如く、私の纏っている綿織物が飛ばされそうです。ん、火の独特のにおいがします。

1、マンション35階が火事！直ちに応援をよこしてくれ。
どうかしましたか。

2、はしご車が届かないんだ。このままだと中にいる子供が。
何ですと。私にお任せください。35階ですね。

3、何をする気だ？
私がよじ登ってお子様を助けます。お子様の属は何ですか？

4、ホモ属だ。ヒト属。
承知しました。

（せっせと登るナイジェリアチンパン）

5、どんどん登っていく。頑張ってくれ。
むむ、私の綿織物がどんどん燃えています。

6、チンパンジーが燃えてるぞ。
お気に入りのGUの綿織物が…。仕方ありません。脱いでしまいましょう。

7、35階に着いたな。頼むぞ！
部屋の中も暑いですね。しかし2500度のタンザニアサウナに比べたら楽です。お子様を見つけました。

（参考：火事。1時間値は945℃、2時間値は1049℃、3時間値は1110℃）

8、おおー、出て来たぞー。救急車待機！
お子様が落ちないようにしっかり結んで、と。これで私の身体とお子様は一心同体です。　

9、降りるのも速い。
帰りにGUに寄って、綿織物を買わないと公然猥褻チンパンになってしまいます。

10、よくやった、チンパンくん！後は我々に任せて、チンパンくんも救急車に乗って病院に行ってくれ！
目的地はGUでお願いします。あと、救急車に乗るためには7700円かかるのでしょうか？