動物の賢さを測ろうとする大型類人猿
トナカイは紫外線を見ることができます。
さて、もう終わってしまいました。ヒト・タンパク質の届かない領域の話ですので手も足も出ません。
しかし、自由意志により電気信号を送っているヒト・タンパク質は負けず嫌いですので、話をすり替えます。
私たちヒト・タンパク質は機械を使って紫外線を見ることができます。それどころか赤外線やニュートリノの存在も分かっているのです。宇宙の始まりや遥か彼方も知ることができています。光は波でもあり粒子でもあるのです。
うむうむ。
さらに、紫外線を見れるのと賢さは違うものだ。
納得してしまうのではないでしょうか。
実はトナカイは紫外線を見れる哺乳類とされていますが、実はヒトの時間の2秒先を生きているとしていたらどうでしょうか。
未来をデータや歴史を用いて予想確率を上げるしかない大型類人猿は、どんなに頑張っても2秒先を感じることはできません。知恵の届く範囲ではないのです。
どうやら重力源から離れますと時間の流れが遅くなるようですので、このヒト・タンパク質の感覚にそぐわない時間を、トナカイは無意識にヒト・タンパク質とは違う時間を過ごしていたらと考えると恐ろしいものです。
地上と東京スカイツリーのてっぺんでは時間の流れが違うことが光格子時計により証明されました。2秒先を生きていることなんてあり得ないと、言い切れなくなりました。
時間はヒト・タンパク質にとって、絶対的なものではないとなってしまいました。
これは困ったものです。
トナカイはこのアインシュタインの考えをはるか昔から、いとも簡単に使いまくっていて、すでにトナカイ自身の体に染み込ませていたら、ヒト・タンパク質はトナカイと同じ土俵で地球を捉えることができません。
この2秒間でニュートリノは数百兆個×2の数を大型類人猿の体を貫きまくっています。たかが2秒と捉えるしかできない、一方、2秒の間に起こっている我々ヒト・タンパク質の認知範囲を凌駕する出来事をトナカイは感じることができたら。もうそれは、賢さの話ではなくスペックの話になって、訳がわからなくなります。
さて、ヒト・タンパク質はトナカイの2秒先の生存の世界をヒトの世界に落とし込み、それがどのような感覚なのか、感じる、理解できる、伝聞できる状態に転化させることができるのでしょうか。
賢さを知るには、高等と下等の関係が前提で、高等が下等を「理解してやる」のが土台です。
ヒト・タンパク質である我々大型類人猿は、何を持って賢いのか考えると、日々楽しくなりそうです。
本当:トナカイは紫外線が見れる
適当:トナカイは2秒先を生きている