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チンパンジー⑩(死因)

チンパンジーの平均寿命は28.3歳です。この数字は低いと感じるかもしれませんが、原因は幼児の死亡率が高いからです。よって、場合分けをしたいと思います。1歳まで生存したチンパンジーの平均寿命は34.6歳です。12歳まで生存したチンパンジーの平均寿命は40.4歳です。12歳はチンパンジー界では大人です。つまり大人まで生きたチンパンジーの平均寿命は長くなると言うことです。その中で観察された最高齢チンパンジーは66歳です。では、死因で一番多いのは何でしょうか。疾病(病気)です。具体的に見てみますと、呼吸器感染症、内部寄生虫、インフルエンザ、エボラウイルス、サル免疫不全ウイルス(SIV)などです。このサル免疫不全ウイルス(SIV)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の起源だと考えられています。突然変異で人に感染するようになったようです。その他死因は、事故、捕食、同グループ内闘争、他グループからの侵略などです。個体での死因を見てきましたが、グループ消滅に至った事例はあるのでしょうか。外的要因でチンパンジーグループが消滅した例はないに等しいのですが、1つだけ事例があります。それは他グループの侵略です。同種が原因とは悲しいものです。チンパンジーは老衰や癌で死ぬことがほとんどないという事実も補足ですが最後に付け加えておきたいと思います。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。