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エフェクターボードについて

■はじめに

筆者はMARQUEE BEACH CLUB(以下MBC)というバンドでギターを演奏している。
その他に趣味もほぼなく、最近までもっぱらの趣味としてはエフェクターボードをいかに隙間なく格好良く、なおかつサウンドに妥協せずに構築するというものだった。
実用性と板上でのパズルの美しさを両立させねばならないので納得の行くものになるまで2年くらいかかった気がするが、この度ようやく落ち着いてきたので、ここにまとめたいと思う。

■外観・シグナルの流れ

Pedaltrain Classic 1


ボードに収まりきらなかったペダルたち

①29 pedals EUNA -> ②Empress Effects Compressor MkII -> ③Kensei Ogata / Sarapedals OD -> ④BOSS GT-1000 CORE (Loop1:⑤Shun Nokina Design Redemptionist 2nd era) (Loop2:⑥L' Roger) -> ⑦Empress Effects ZOIA-> ⑧Empress Effects ECHOSYSTEM-> ⑨Empress Effects Reverb -> ⑩29 pedals OAMP -> ⑪Handmade Fuzz -> ⑫UAFX Dream '65 Reverb Amplifier

(いきなり登場した板外のペダルに それは美しいのか? というツッコミが入っていそうだけれども…)

各ペダルの役割をざっくりと説明すると
・①~③、⑩で基本のサウンドを整え、
・⑤、⑥の歪みペダル(④のSEND/RETURNに接続してON/OFFの制御をしている)
・④、⑥~⑨がモジュレーション・空間系エフェクトを担当している。
・⑪はファズが必要な曲で使っている。

・Morningstar MC6 MKIIでMIDI制御可能なペダルをコントロール。
・NektarのエクスプレッションペダルはGT-1000 COREにつながっている。

ギチギチで踏めるの?と言われることがあるが、MC6とエクスプレッションペダルくらいしか踏まないので実はそんなことはない。

■29 Pedals EUNA

バッファ兼エンハンサーとして使用
Harmonics,Bright,Lowの3つのスイッチがあり、オンにすることにより対応する帯域をプッシュすることができる。使うギターにもよるが”H”のスイッチをオンに。

■Empress Effects Compressor MKII

カッティングや、ミュートした単音フレーズを演奏することが多いので、ギターの音を整えるために使用している。かけっぱなし。ギターのコンプレッサーってシンプルなコントロールしかないものが多いけど、このペダルはサウンドを作り込めるところが気に入っている。ゲインリダクションがLEDで可視化されているのも◎

■Kensei Ogata / Sarapedals OD

レコーディングエンジニア Kensei OgataとPhantom fxの制作に関わっているSarapedalsのEgawaによるオーバードライブ/プリアンプペダル。

強く弾くと少し歪むくらいのゲイン量でだいたいかけっぱなしで使用。
MBCは現在7人編成でライブを行っていて、鳴っている音がとても多い。ので、このペダルである程度ギターの帯域を整理している。

OgataくんはTwitterで知り合って15年くらいの付き合いなんだけど、忖度なしに最高なODペダルの一つだと思う。

■Shun Nokina Design Redemptionist 2nd era

単体では甘めなクランチの設定。③と掛け合わせることによって2段階目の歪みサウンドを作り出している。

ピッキングへの反応がいいところと、絶妙なコンプ感、スムースなサウンドが気に入っている。あと小さい。

■L' Roger

高域が目立つクランチくらいのセッティング。
前段の歪みペダルにザラついた質感を付与したいときに掛け合わせて使う。
Redemptionistと共通するサウンドを持っていると感じているが、こちらの方が硬めな(パワーがある?)ので使い分けている。小さくて◎

■BOSS GT-1000 CORE

2年くらい前にシステムを一新したときはこのGT-1000 COREをメインにその他の少数精鋭のペダルでサポートしていくコンセプトだったんだけど、気がついたらペダルが増えてボードがデカくなっていた。

・ノイズサプレッサー
・チューナー
・ボリュームペダル
・SEND/RETURNによるMIDI非対応ペダルの制御
・Twistディレイ
・etc…
など地味なところを色々と担当している。
正直外そうと何度も思っているのだけれど、これがなくなるとできなくなることが多すぎるので、外せない。GT-1000のアルゴリズムでMS-3の後継機を作ってほしい。

■Empress Effects ZOIA

単体で、説明記事がかけてしまうので詳細は省くが、ユーザーがモジュールを自由に配置してだいたいなんでも作れてしまうエフェクター。
ディメンションコーラス+テープディレイ+リバーブのパッチを自作して使っている。(ディメンションコーラスはマイナーなジャンルであまり製品が出てないんだけど、一回手を出したら普通のコーラスで満足できなくなってしまった)
サンプラーやルーパーとしても活躍させていきたい(と思っている)。

■Empress ECHOSYSTEM

エフェクティブなディレイとして
・バイオリン奏法をする際の深めのデュアルディレイ
・フィルターディレイをオートワウの代わりに
・lo-fiモードをEQ代わりに
・4分と符点8分を直列にしてAndy Timmons風
などとにかくいろいろ使っている。

■Empress Reverb

基本的には薄っすらとHallやSpringなどでかけっぱなし。
楽曲によってはECHOSYSTEMやFUZZと組み合わせてエフェクティブなサウンドを作っている。
Hall、Spring、Sparkle、Ghostで使うことが多いかな。

■29 pedals OAMP

アウトプットバッファ兼最終的なサウンドの調整として使用している。
とりあえずかけておくだけで、サウンドが明瞭になって空間系ペダルの音もいきいきとしてくる。
バンドで合わせてみてPresenceコントロールで微調整。
先頭のEUNAと共に地味だけど一度使ってしまうと手放せないペダル

■Handmade FUZZ

海外ブティックメーカのBIG MUFF系ペダルを参考に、自作したファズ。
比較的原音はそのままにBIG MUFFの雰囲気を付与してくれるサウンド。マフにしてはミドルが残っているのでアンサンブルでも埋もれない。
ディレイやリバーブの後ろにファズを繋いで滲ませる使い方が好きなんだけど、暴れすぎず程よく滲んでくれる。

■UAFX Dream '65

アンプシミュレータ。ここからD.I.を経由してPAへ。
エフェクターのノリが良いので助かっている。

■おわり

2年前にシステムを一新したときよりもボードのサイズが一回り大きくなってしまったのと、少しはみ出してしまっているのもあり、可能なら役割を圧縮して小型化していきたいなという気持ち(持ち運びもしんどいしね)。
ZOIAとGT-1000 COREをフル稼働させればなんとかなりそうではあるんだけどね…
大きく変わる所があればまた記事として投稿しようと思います。

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