アイドル部に関する思い出と恨み言

前書き

この記事はアイドル部に関する思い出を語ると共に、ずっと内に抱えてきた不満、恨み言、その他諸々をこの際噴出させてスッキリしよう、という主旨の記事です。

なぜこの記事を今書くのかというと、もはやアイドル部を箱として愛する可能性は微塵もなくなったと確信した為です。
個人で言えばまだ好きな子はいます。ただ、アイドル部に所属する限り、いつ嫌いになってしまってもおかしくないとも思っています。正直に言えば、早くアイドル部を離れて個人でも他の運営でもいいから移動して欲しいとすら思っています。

当たり前ですが、嫌いになりたい訳ではありません。ですが、嫌いになってしまう可能性があると思っています。私はそれを恐れています。
牛巻の活動休止以降、「楽しく配信活動する他メンバーを見たら嫌いになってしまうかもしれない」という恐怖から、私は他メンバーの配信を全く見ていません。
もう少し情勢と私の感情が落ち着いたら、また見てみようと思っています。繰り返しますが私は嫌いになりたい訳ではありませんし、好きでいたいと思っています。私はアイドル部の運営だって好きでいたかった。もはや好きではいられなくなってしまいましたが。

なお「アイドル部に関すること」なので、運営、演者、ファン全て含んだ物になります。私の不満や恨み言の矛先はもちろん運営に向いたものが多いですが、ファンにもかなり、演者にも少々、向いています。

私の感情の話なので、正しいとか正しくないとかは知りませんし、賛同も批判も、ましては批評など求めていません。この記事は何の生産性も有しておらず、出来ることと言ったら読者の時間と生気を奪うこと位でしょう。

1.アイドル部活動開始前~活動開始直後

活動開始前、私は正直に言ってアイドル部に対していい感情を持っていませんでした。
当時からシロ組である私は、アイドル部によってシロちゃんに割かれる予算や時間が減ることを恐れていたからです。

その意見を覆したのは、個人勢Vtuberのあっくん大魔王様がGW最終日の放送にてアイドル部を絶賛していたから。
そこまで言うなら……と、当時まだデビューしていなかったすずちゃん、イオリンを除く10名の放送・動画をとりあえず見てみました。
結果、たまちゃんと牛巻に出会いました。

たまちゃんは単純に声と話し方が好みだったので、ラジオ感覚で放送を垂れ流すようになりました。
放送を重ね、エゴサされ、次第にその人となりがわかるにつれてどんどん好きになっていきました。

牛巻も勿論、声や話し方が好みだったというのもありますが、それ以上に放送や企画の面白さに惹かれ、見るようになりました。
SUMOMAN辺りからは、牛巻の放送を毎回楽しみにしていたと思います。

そこからしばらく、アイドル部内ではこの二人だけを見ていました。

2.すずトラックと実況王

2018年7月。「すずトラック」が生まれます。
典型的ニコ厨で音MAD投稿者でもあった私はニコニコで「すずトラックMAD」を知り、すずちゃんの存在を認知しました。
そしてすずちゃんの放送を見て、その力強い声と豊富で特殊な語彙と言い回しに即座に魅了されました。

この時から私の推しは2人から3人に増えました。
……私が初めて投稿したアイドル部MADも「すずトラック」シリーズだったりします。

そして7/22、実況王でのBLUEチーム。リアルタイムで見ていました。
実況王はとても面白く、ここから私は「アイドル部の他メンバーももう一度見てみようかな」と思い始めました。

決定的だったのはこの配信。

この配信でたまちゃんの真っすぐさ、不安定さ、繊細さ、不器用さ、情熱、アイドル部への愛を感じ、よりたまちゃんのことを好きになると同時に、「たまちゃんがこんなに好きなアイドル部のことをもっと知りたい」と思うようになりました。

アイドル部全メンバーのことを多少なりとも見たり、調べたりし始めたのはこの頃。Twitterも、たまちゃん製作のリストを使って見るようになりました。
断言しますが、私はたまちゃんが居なければアイドル部を見るようになっていません。たまちゃんが好きだから、アイドル部を好きになろうとした。
たまちゃんは他メンバーと比べてもアイドル部の話をよくします。だから話についていくために、アイドル部のことをよく知ろうと思いました。

3.3D化幽閉時代

ふーさん、ごんごんのチャンネル登録者数5万人突破で、当時の登録者数上位4名の3D化が決定しました。同時に動画が非公開になり、配信停止したまま、何の説明もない地獄の1か月が幕を空けます。

この時、登録者数5万人が3D化のためのラインとされていました。
しかし、たまちゃんは5万人に達しておらず、RAGEで登録者数をあまり伸ばせなかったたまちゃん一人が3D化決定しているのに5万人に届かず、配信もないから登録者数が伸びることもない、という状況にありました。

地獄でした。
ラインに達していないのに3D化が決定したたまちゃんに対する邪推、心無い声も少なからずあったのをよく覚えています。

私はたまちゃんのことをとても努力家で、不安定な子だと認識していたから、ある日突然辛さが許容量を超えて精神を病んだり、引退してしまうんじゃないかと不安で堪りませんでした。

これは本当に私の勝手な都合ですが、当時私の推しVtuberの一人が引退し、いわゆる「中の人」がVtuberアンチになってしまっている、という状況を経験したばかりでした。
私はVtuberの引退にトラウマを持っていました。そして、その推しVtuberが長く活動できるよう、もっと真剣に応援することが出来たんじゃないか、とずっと後悔していました。

だからこそ、たまちゃんの為に何かしないと不安で仕方がなかった。
私にできる事と言ったら動画を作ること位だと思っていたので、この時期、狂ったようにたまちゃんのMADを作り続けていました。結果的には1本に時間を掛け過ぎてあまり多くは作れなかったのですが。

また、当時の不安と、たまちゃんが居なくなった時間を埋め、慰めてくれたのがちえりちゃんの配信でした。
BLUEチームの影響もあり、BLUEチームで唯一幽閉されていなかったこともあり、この時期からちえりちゃんを追い始めました。
ちえりちゃんの配信は非常に初見が入りやすい気遣いがそこかしこに満ちていて、とても暖かかったのをよく覚えています。

また、アイドル部の動画を投稿していたこともあり、この時期からtwitterでアイドル部ファンの方々との交流が始まりました。
そしてファンの皆さんと自身のズレを自覚し始めていきます。

4.牛巻の3D化と「箱推し」への違和感

2018年12月。だんだんと各メンバーが3D化していき、ついに最後、牛巻とあずきちの番がやってきました。

そして牛巻のPrologue。私は途轍もなく悲しくなりました。
サイバーな雰囲気。動き回るロボット。非常に露出が多く、淫紋のついた衣装。
どこにも「これまでの牛巻の活動」「牛巻のキャラクター性」が反映されていません。残っているのなんてアホ毛と髪色くらい。
あげくの果てに、新規取りおろしたと思われる牛巻の台詞には空調ノイズが乗りまくり、無音の演出の中で酷く目立って響いています。

これほどまでに、これまでの牛巻が積み立ててきたものを蔑ろにした3D化があるでしょうか。
この動画と衣装をデザインした人は牛巻のことを微塵も見ていなかったのでしょうか。
せめてもう少し、他メンバーのように時間と労力と愛を注いで作って貰えなかったのでしょうか。
私には、全員の3D化を間に合わせる為に雑な仕事で作ったもの、としか見えませんでした。

……私はこの不満を"迂闊にも"漏らしてしまいました。
そしてアイドル部ファンの方々から批判を頂きます。

「全員が3D化してお目出たい時なのに水を差すな」

そう、「箱推し」の方々にとっては、「全員の3D化」が最重要であり、慶事であり、牛巻の「個」は二の次だったのです。
全員がそうと言うつもりは微塵もありませんが、少なくともそういう人が多数いることを、ここで強く認識しました。
この時期から、不満があればマシュマロで送る、という習慣がつきました。結構色々と送ったと思います。内容は色々で、運営に対してだけでなく、演者へのことも時々送っていました。

そして1月。牛巻最後の生配信、正月配信。

「事務所に向けて働きかけていく」「自分から動かないといけない」と語った牛巻に対し、私は強く不安を覚えていました。
もし、牛巻と事務所・箱が対立したとして、「牛巻」の味方になってくれる人は非常に少ないのではないか。
牛巻がただ蔑ろにされるだけなのではないか。
そもそも、牛巻の性格的に、耐えられるのだろうか。自分一人が我慢すれば丸く収まると思ってしまわないだろうか。

私はこの時、絶対に「箱推し」にはならないと心に誓いました。
もし牛巻が事務所と対立することがあっても、ファンに背かれることがあっても、牛巻個人を好きな一人として応援することを決めました。

そもそも箱推しって何だよ、という気持ちも正直あります。
12人の、それも強烈な個性が認められて活動を開始した人たち全員を推せるほど好きになるということは、ほぼないだろうとも思うのです。
人間には相性があります。それは誰が良い悪いではなく、単に合う合わないの問題です。部活でもサークルでも会社の部署でも何でもいいですが、12人のグループで全員好きなんてことありますか?
もし12人全員が本当に好きなら、それは非常に稀有で、ありがたいことだと思うべきでしょう。でも大半は「箱」感であったり、「関係性」であったりすると思います。
例えばある小説、漫画、アニメ、ゲームの登場人物全員が好き、ということはそれなりにあると思います。でもそれは、その小説であったり、漫画が好きなだけだと思うのです。その登場人物と、自分、という関係性おいて、本当に全員が好きですか?その人物が、その作品と対立し、作品を変えようとするとき、その人物を愛せますか?

Vtuberがキャラクターであると同時に意志を持った個である以上、箱推しとは個よりも箱を優先するということに他ならないと私は思っています。
だからこそ、私は絶対に箱推しにはならないし、ただ推しが好きなだけで、推しを十全に楽しむ為に箱の知識を持っておくというスタンスを守ろうと決めました。

そして同時に、「箱推し」の人たちから袋叩きにされないように、"迂闊な"言説を控えようと思ったのでした。

……そして牛巻の配信から数か月、不安には思っていましたが、正直そこまで心配はしていませんでした。
というのも、たまちゃんが元気そうに振舞っていたこと、たまちゃんがたまちゃん自身を好きになりつつあるように感じていたからです。

少なくとも私は、たまちゃんは自分自身のことを、他のことに比べてどうでもいいと思っているんだろうな、と感じていました。
だから、たまちゃんがたまちゃんのことを好きになれるように応援する、というのは私の目標のひとつでした。
かつて自分を消そうとしていたシロちゃんが、シロちゃんのことを好きになって、幸せそうに振舞う姿を知っていたから、たまちゃんにもたまちゃんを好きになって欲しかったのです。

そしてたまちゃんが自分のことを好きになりつつあるのなら、たまちゃんの好きなアイドル部で、牛巻が酷い扱いをされていることはないんだろうと、勝手に思っていました。そんな状態で、あのたまちゃんが、自分のことを好きになれる訳がないだろうと。
単に、牛巻は新年度、新元号関係で忙しいのだろうと。

実際のところ、どうだったのかは今でもわかりません。

5.日常動画、学力テスト、そしてhPa

2019年4月から日常動画が始まります。公式によるMMD動画。
当たり前ですが、かなり作業コストが掛かります。嬉しさ以上に「大丈夫かこれ」という気持ちの方が強くありました。

なぜなら当時、ゲーム部がパワハラ問題で炎上した時でした。
パワハラだけでなく、過酷な労働環境も問題になっていました。

あちらは毎日投稿だったとはいえ、そもそも企業の規模も大違い。
そしてアイドル部の面々は所謂「演技」に慣れた人ばかりではありません。そうなれば当然、リテイクも多くなり、制作ペースも落ちます。

勿論、こういう動画の需要があるのはわかりますし、実際、非常に人気がありました。私は正直、台本の存在というか、キャラクター性の混乱を感じてあまり好きではありませんでした。
ゲーム部は単発動画がメインで、時々生放送や長回しの動画を投稿する、という形なので、作られたキャラの中に時々素が見える形であまり混乱がなかったのですが、
アイドル部の場合は配信がメインで、時々動画が入る、という逆の形だったので、普段見えている姿に対し作られたキャラが上滑りしているように感じていました。
公式による解釈違い二次創作を見せられている気分。

特に牛巻に対しては、私は牛巻の企画、牛巻の動画、牛巻の配信が見たいと思い続けているのに、人の企画・台本で牛巻を演じる牛巻を求めている訳ではなかったので、もどかしい思いを抱えていました。
そのリソースがあるなら牛巻の通常配信が見たかった。

……学力テスト・闘争中は本当に面白かったです。
推しの推しらしいところが見れて大満足でした。

そしてhPa。念のため言いますが素晴らしいイベントだったと思います。
私は配信勢ですが、夢中になって見ました。後でアーカイブも見ました。
一番印象的だったのは、牛巻の涙でした。
私は正直、牛巻はもうアイドル部のことを嫌いになってしまったのではないかと恐れていました。が、牛巻が泣いているのを見て、「ああ、ちゃんと心は離れてなかったんだ」と安堵したのを覚えています。実際どうだったのかは解りませんが……。

ただし不満もなかった訳ではありません。
「明らかに録画・録音を流している」部分があったことです。

別に歌は録音でも構わない、と私は考えています。歌手にもそういう方は沢山いますし、「ちゃんと録音、MIXされたいい音を聞いてほしい」という気持ちもよくわかります。歌うことに慣れていない子たちなら猶更。
特にマイクパフォーマンスは生でやってほしかった。視聴者の反応を見てから入れないと違和感が生じます。私はそこで冷めてしまう瞬間があった。

実際のところ、難しいのは承知しています。複数モデルを同時に動かすのは技術的に難しく、これが出来る設備・企業はかなり限られています。
それどころかアップランドは3Dモデルを3体動かそうとする度に数時間レベルの準備を必要としていた企業(お披露目放送)ですから、まあ、難しいでしょう。
でも生じゃないマイクパフォーマンスって何の為にあるんだろうって思ってしまうのも事実です。ミクさんのライブじゃないんですよ。音楽ライブとはいえ、音楽を求めて集まっている訳ではないんです。

この不満はhPaだけでなく、他の音楽イベント全般にも言える事でした。

録画・録音は圧倒的に事故の危険が少ないし、編集で誤魔化せる分練習も少なくて済む=時間・金銭的コストを大幅に抑えられます。
そして外部イベント出演であれば、当日は人間を派遣する必要すらなく、データを納品するだけで済む。
でもそれでいいんでしょうか。ライブという場は、聴衆同士での感動の共有だけでなく、アーティストと視聴者間の場でもある筈なのです。

……話が逸れました。
これはVtuberの音楽シーン全般へ思っている事なので、一旦置いておきます。

6.馬の炎上生放送

8/30の事件。これは本当に酷い事件でした。
アイドル部が目に見えて瓦解し始めたのはここからだったと思います。

私はちえりーらんど出演者については特に何も思っていませんでした。
当時、断片的に持っていた情報は「下ネタがえぐい人」というものくらいだったし、各所にアップされていた動画の切り抜きだけ見て判断し、ほぼ知らない人の事を悪く言う気にはなれないからです。

ただし、アイドル部イベントと銘打っておいて、チケットを買わせておいて、後から出演者を発表し、本当はアイドル部要素があまりなかった、というのは性質が悪かったと思います。
アイドル部を求めてチケットを買ってしまった人は多く居たと思いますし、そういう人は本当に可哀想だった。

で、出演者に特に何も思っていなかった私ですが、でも馬の放送は最低だった。伝え方とタイミングが。
「他の出演者を攻撃するな」「攻撃する理由にアイドル部メンバーを使うな」という主張自体には特に文句はありません。伝え方は最低でしたが。めめめのソロライブ、シロちゃんの音源販売と被せるのも最低でしたが。
また、コラボ慣れしていない視聴者達を自分たちで育てておいて、慣れてない視聴者達にぶつける相手にしては厳しすぎた、というのもあります。自分たちでファンをそういう風に育てておいて怒るって……。
演者も運営も赤ちゃんですが、ファンだって赤ちゃんなのがこの業界ですから、育て方にも気を使わなきゃいけないと思います。

そこから先はファン同士の争いが酷かった。「モンペ棒」時代。

この時は本当に色んなことを飲み込み続けていましたが、私が何よりも言いたかった、でも言えなかったのは、「アンチに優しくしてやって欲しい」という言葉でした。
もちろんアンチの中にはこの機にアイドル部を攻撃したい人、単に荒らしたいだけの人、業者も居たのでしょう。でも私は、アンチの多数派は「元々ファンだった人達」だったのだと思っています。所謂反転アンチと呼ばれる人たちです。

前述のとおり、私はニコ厨です。ニコニコに投稿されてきたアンチ動画もかなり見てきました。その多くが「ちゃんとこれまでの活動を見てきた人じゃないと作れないもの」でした。
私よりも余程詳しい人もいました。
それだけの知識は、熱量は、かつてファンだった人達にしか持ちえないものでしょう。

なんでファンがアンチになるのか。
「もはや嫌いになってしまったけど、嫌いになりたくなかったし、また好きだった頃に戻ってもらいたい」という気持ちが大半だと思います。
長い時間を掛けて愛情を注いできたものに対する執着は簡単には消えません。いっそ忘れた方が楽なのに忘れられない。
それだけ強い執着を、今は歪んでしまったけど深い愛情を持っていた人を、私は嫌いになれなかった。

そもそも、それだけの深い愛情があるのだから、嫌いになってしまった理由を除けばすぐに帰ってこれる人達でもあると思います。
静かに離れていった人達を連れてくるよりも余程簡単。しかも、潜在的な熱狂的なファンなのですから、引き込む努力をして欲しかった。

熱量ある人たちをただひたすらに拒絶した人達に対する恨みもありますが、何よりも自分と違う意見の人を「アンチ」「モンペ」のレッテルを貼って殴り、「不満のあるファン」を「アンチ」に育て上げた人達が、私は一番怖かった。
演者や運営を全肯定する人達がいます。それはいい。優しい言葉を掛けること自体はきっと、マイナスの感情を呼び起こすものではない。
でも、演者や運営の言葉に反する人を全否定するのは話が違う。

ファンがもっと成熟していればこのようなことにはならなかった。それは事実なんだと思います。
でも、ファンに成長の機会を与えなかった、外に目を向ける機会を与えなかったのも事実でしょう。そこに劇薬を突っ込んでいいものではなかった。

私の知る限り、アイドル部ファンの方の中には、「いろんなVtuberを見てきたけど、コラボや人間関係などに疲れてアイドル部を見始めた」という人も多くいました。
私もその一人と言えなくはありません。にじ運営に愛想を尽かし、個人勢の隠そうとしない裏側に辟易し、丁度いいところにたまちゃんが勧めるアイドル部がいたから、見始めた。
そういったファンが集まりやすい雰囲気、土壌があったし、そういったファンでもストレスなく見られる、とても視聴者に優しい箱であったのも事実だと思っています。そういう雰囲気が好きでした。

7.bilibiliコラボ

2019年9-10月のコラボ月間。毎週金土にbilibiliにてコラボリレーが始まりました。
ここでも多くのファンが離れていったのを感じていました。

中国進出自体に不満がある人、Youtubeではほぼないコラボがbilibiliで行われる事に不満がある人、色々いました。
私は、bilibili進出自体には不満は一切ありません。

今や中国の資本力は日本をとうに追い抜いており、しかも中国企業は日本のサブカルチャーに高い価値を見出してくれています。
今後サブカルチャー関連事業を行う上で、中国企業に気に入られることは必要不可欠であるとすら思っています。
だから、bilibili進出には不満はないのです。

問題はそのやり方が杜撰すぎたこと。

配信準備が異常に遅れる。アイドル部のチャンネルは形だけ作って動画はほぼない。演者は二人で放り出されて、中国語に対応できる人間はいない状況。そもそも自分たちのことを知って貰わなければいけないのに、いきなりゲーム配信。ゲームのチョイスも中国人気を取れるものではない。
本気で中国進出する気あります?と言わざるを得ない内容でした。
ここは邪推でしかありませんが、コラボに出演することによってまとまった契約金が入る形になっていて、中国進出をするつもりは一切なく、もう二度と戻ることはない一発限りの出稼ぎというつもりだったのかもしれない。最低すぎる発想ですが。

そして、bilibiliコラボの為にシロちゃんやアイドル部の配信枠を潰し続けた事も不満がありました。
個人的な話になりますが、当時、シロ生が木曜日に移動し時間延長の告知がありました。それに大歓喜し、もともと木曜夜にしていた仕事を金曜夜に移動させました。結果として、この時期シロ生はほぼ行われず、金曜夜にシロちゃんが出演するため仕事で見れない日々が続きました。あまりに辛すぎて一回無理やり金曜夜に休みとってしまった位でした。

また、これはかなり少数派な意見なのも重々承知しているのですが、そもそも部内コラボ自体、私は求めていなかったのです。
全部が全部いらない、と思っている訳ではありません。コラボによって引き出される推しの新たな魅力、というのも確かにあります。
ただ、推しの視聴者への接し方が好き、という部分もあるのです。たまちゃんが視聴者を「お前ら」と呼び、一見ぞんざいに扱うことが大好きでした。コラボでは、コラボ相手との会話がメインで、視聴者はあくまで反応を確認する程度のものになってしまいます。
なので、コラボは控えめに、あくまで単体での配信が基本であって欲しい、というのが私の偽らざる気持ちでした。

そしてもう一つ。これはたまちゃんに対する苦言に近いのかもしれません。
相手によるのですが、たまちゃんはコラボ時、大きく変わる子です。自分の立ち位置を考え、相手の魅力を引き出せるように立ち回ります。
イオたまは、八重桜は、普段のたまちゃんではなかった。特に八重桜はあまりにも「多数のファンが求めている」形になっていました。
エゴサの鬼ならでは、賢く視聴者思いのたまちゃんならではの選択だったと思います。

でもそれは私は求めてなかった。たまちゃんの築き上げてきたたまちゃんが見たかった。

……こんなことになった今だから言えることかもしれないのですが、この時期のたまちゃんは、コラボでも通常配信でも色々と違和感を覚えることが多かったんです。一時期纏っていたはずの幸せオーラを感じなくなっていたというか。
だからこそ、コラボでは強めにペルソナを被ることで疲れや不安を押し隠すことにしたのかもしれないなぁ、と思ってしまっています。

そしてこの件について私が酷く後悔していることがあります。それはこの不満を、これまでどこにも書かなかったこと。

たまちゃんは配信内でよく「私に対して思っていることは全部言ってほしい」と口にしていました。
それはたまちゃんの向上心の表れであり、私が大好きだった部分です。

なのに私はこの不満をたまちゃんに届く形で表に出さなかった。
Twitterで呟けばてぇてぇ民に袋叩きにされるだろうことを予想していましたし、マシュマロはもはや届くことはないだろうという諦めがあったからです。
それでも私はTwitterで届けるべきだったのだと思います。

8.「おはなし」

10/7、たまちゃんによるゲリラ配信がありました。

私はリアタイできず、帰宅中、TLを見て事態を知りました。
それから1週間ほど、たまちゃんのこの気持ちを聞いて、どう答えればいいんだろうと悩み続ける日々が続きました。

実のところ、noteも書きました。
たまちゃんは何を求めていたのか。私はどうすればいいのか。他のファンに、アイドル部運営に、アイドル部の他のメンバーに、どうして欲しいのか。
これを綴った文章を用意し、推敲して、公開しようと思っていました。

そこで10/9、どっとライブ公式から下のツイートがありました。

私はこれを見て安心してしまいました。
「ああ、この件を重く見てくれているんだ」「通常営業してる場合じゃない、全力で対応しなければいけない問題なんだと気付いたんだ」と。

たまちゃんの件は、我々ファンが何とか出来る問題ではありません。
私が公開しようとしたものも、「出来る限りのことはするけど結局運営と他メンバーに頑張って貰わないといけない」という内容でした。
だから、公式がこのようなツイートをしたことで安心してしまった。
甘く見てしまった。

だからnoteの公開は取りやめました。
ファンの間で無用に火種を付けかねないとも思っていましたから。

この時公開しておけば、もう少し、今の自分の後悔が少なかったのかもしれません。

ちなみにこの放送については、なんでちゃんと止めなかったんだ運営てめえこの野郎馬鹿じゃねえの、という気持ちでいっぱいです。
泣きじゃくっている子を一人放り出して配信許可を出す、という判断は大人として絶対にありえないと思っています。
配信許可を出すなら、せめて一緒に大人が放送に出て、ストップができるように、責任を取れるようにしておくべきです。

そしてその後、この一連の騒動について大人が、社員が責任を取らないのは絶対にあり得ない、というのは言うまでもありません。
たまちゃんは子供じゃない、とかそういう話じゃないんですよ。責任取れないことに許可出すんじゃないって話です。たまちゃんは「許可を取る」という最低限必要な筋を通しているのですから。

9.「少しだけお話します」

同日、ちえりちゃんが配信しました。

私はたまちゃんの配信も、ちえりちゃんの配信も、正直やるべきではなかったと思っています。
でも、同時に、たまちゃんらしいな、ちえりちゃんらしいな、とも思っています。彼女らならこういう配信をするだろうなという納得があり、そういう彼女らが好きなので、私がこの2つの配信を否定する気は一切ありません。これは彼女らの個性ですから。

ですが、ちえりちゃんの配信を、たまちゃんへの攻撃と捉える人達が多くいたことは心底残念に思いましたし、結果としてファン間の衝突に繋がってしまったのも事実なので、この配信は失敗だった、と思っています。

私はちえりちゃんのことをとても臆病な人、人に迷惑を掛けることを極端に嫌い、恐れる人だと思っています。それでいて、放っておいたら他人にもっと迷惑が掛かると予想した場合は、誰よりも早く行動が起こせる人だと思っています。
だからこそ、たまちゃんの配信に対して誰よりも早く行動したことを、とてもちえりちゃんらしくて好きだな、と思った覚えがあります。

ちえりちゃんの配信の問題……というか、本来こんなことが問題になること自体がおかしいんですが、「自分の意見はたまちゃんと異なる」ことを表明したことだと思っています。その上で、たまちゃんに対する好意を明示的に示さなかった。内心は別として。
自分とたまちゃんの意見は違うが、それと好悪の感情は全く別物である、という当たり前のことが、視聴者全てに伝わると勘違いしてしまったことが失敗だと思っています。

ちえりちゃんは相当言葉を選んでいます。
隔意・敵意があったかどうかはともかく、私は当時のちえりちゃんがたまちゃんを攻撃する意思があったとは一切思っていません。そもそも「他人に攻撃する自分を見せることが出来る人ではない」という確信があります。そんな度胸がある人ではないし、そんな「かわいくない」自分を許せる人ではない。

そもそも、この時のちえりちゃんの心境を勝手に想像すると、あまりにも辛すぎると思うんです。
当時、運営の采配と、馬のアレのせいで、ちえりーらんどイベントには非難轟々でした。当たり前ですがゲストを選ぶ権利がちえりちゃんにある筈もなく、なのにちえりちゃんがずっと大事にしてきた「ちえりーらんど」が批判され続けている。エゴサを頻繁にするちえりちゃんがそれを知らない訳がない。
そんな中で、ちえりちゃんは自分が出来る範囲で、ファンの皆に楽しんでもらえるように努力していた訳です。
「ゴミ箱の案を却下された」話も、全部自分の希望が通っている訳ではないけど、できる範囲で何とか話し合って頑張ってきました、という意味だと思っています。「第三者の意志でファンと一緒に大事にしてきたちえりーらんどが蔑ろにされて辛いけど、出来る限り皆に楽しんでもらえるようにしたい、しようとしてます」なんて言葉を言える筈がない。

そんな中で、同じくファンと一緒に大事にしてきたものを蔑ろにされた、という理由で、しかも率直に言えばちえりーらんどと違い公表していなかった=まだまだファンには誤魔化しが効くソロライブの件で、たまちゃんがあの放送を行ってしまった。
アイドル部への報告なく。一緒に頑張ってきた筈のたまちゃんが。

とはいえ、何度も繰り返しますが、ちえりちゃんの放送は失敗だったと思っています。明日に迫っためめめのソロライブの為に迅速に行動した、ということはわかるのですが、状況の理解と伝え方の推敲が足りなかった。
しかし、この状況で失敗しないように伝えるのは誰にも出来なかったと思います。実践的には沈黙するのが最善だったのかな、と。

10.bilibiliコラボの告知なし休止

2019年10月最終週(25、26)、ついにbilibili配信中止の告知すら出なくなりました。企業としてあり得ない怠慢です。
これを見て、どっとライブが報連相の改善の為に動くことはないんだろうな、と私は流石に諦めがついてしまいました。

私はもう、たまちゃんのアイドル部復帰を諦めました。というか、もう他の形で活動してくれ、この箱から逃げてくれ、と思うようになりました。
たまちゃんの資質・能力を考えると、他の箱だったら、自由にさせてくれる、アイドル路線ではない箱ならもっと伸びるだろうなと思っていた、という所も正直あったのです。

ちえりーらんどイベントが台風で潰れてしまったことによって、アップランドは経済的に大打撃を受けた筈です。
この損失を補填する方法は何があるんだろうと考えたとき、「既存IPの切り売り」があり得るんじゃないかと邪推していました。
要するに、「アイドル部のメンバーを、演者・モデルをセットにして他社に買ってもらう」ということ。

たまちゃんや牛巻、もしくは他からの希望があれば、ワンチャンスあり得るんじゃないか……?
なんてことを夢見ていました。本当に夢ですが。

この時期から、本当の夢、「寝ている最中に見る夢」の話なのですが、たまちゃん、ふーさん、あずきち、牛巻が離脱して、集まってグループを作って活動を続けて、ときどき、残ったアイドル部の面々と交流する。
そんな夢を見ることが増えてきました。

……。

そして10/31のマシュマロ回答。一切内容がなかった。はい。

もう何日か忘れましたが、運営からの「事務所が話し合いを長引かせようとしてる訳じゃないねん」文が出ました。
ついに広報も精神病んだか。知らんけど。

11.最期の日

そして12/1の牛巻活動休止。本人からの告知なし。
本当に、終わった、ということを悟った日でした。

「体調不良」という言葉を全面的に疑う訳ではありませんが、だとしても、他にやれることはある筈で、説明なしに諦め切れるほど、牛巻に対する執着が浅かった訳がないのです。
せめて何か一言交わすことくらいは出来ると思っていました。最悪だと思っていた予想のさらに下を行ってしまった。
そもそも「体調不良」になったのは何故なのか?私は「事務所の意向」とやらのせいで精神病んだんじゃないかとすら思っています。
体調不良の原因を探るなんてサイテー、という良識で追及を止めようとするとは思わなかった。

そして、昨日、12/4のたまちゃん、もちにゃん契約解除。
「体調不良」という理由すらなく、お別れの言葉すらなく。
「詳細な事情のご説明をできない状況」でゴリ押してくるとは思わなかった。またしても最悪の予想のさらに下。

ということで、もはや一縷の望みも無くなりました。
さようならアイドル部。好きでいたかった。

……ごめんなさい、この記事書いてる最中にお気持ちnoteリレーが来たのでちょっとだけコメントさせて下さい。「声優の盾」はやめて。
それと、大分状況は見えましたが、ますますアイドル部が嫌いになってしまいそうです。

12.おわりに

私は今後も、推しのことは応援していきたいと思っています。

シロちゃんへの愛は変わりません。何があろうと、今後も絶対に好きで居続けるでしょう。

私事ですが、牛巻の休止から私はずっと風邪で寝込んでおりました。
精神的にもかなり追い詰められており、「牛巻が休止したのに、動画内ではきっと笑顔でいるだろうシロちゃんを見て、私は悪感情を抱いてしまうかもしれない。そんな感情を持ちたくない」という懸念から、今年12月以降に投稿された動画はまだ一本も見れていません。
そんな私を癒してくれたのは、2018年夏~秋のシロちゃんでした。
積み重ねてきた時間と好意は、無くならないことを知りました。また一つ、シロちゃんへの恩が増えてしまいました。

今のシロちゃんを見る勇気は、今の私にはありません。ですが、いつか、今のシロちゃんを見る勇気が出来たら、必ず追いかけます。

アイドル部という箱は、もはや好きではいられなくなってしまいました。
ですが、アイドル部の面々のうちでも、好きな個人はまだ応援したいと思っています。

具体的には、すずちゃんとチームBLUEはまだ見ていきたいと思っています。
ですが、アイドル部に所属する以上、彼女らを見るのが辛くなってしまう瞬間は訪れるだろうな、という予感もあります。この記事を書いてる最中に来たnoteでも相当やられたし。
その辛さが耐えられなくなったら、静かに距離を置こうと思っています。反転して彼女らに毒吐いてしまう前に。
何度でも言いますが、私は好きな人達を嫌いになりたくないのです。

最後に、いなくなってしまった大好きな人達、推しへの気持ちを吐き出して終わりにしたいと思います。

牛巻の企画が、配信が大好きでした。配信をエンタメとして面白くするための仕掛けを、準備を怠らない姿勢が好きでした。友人知人にアイドル部で一番面白い子は、と聞かれたら、必ず牛巻と答えてきました。
配信の隙間でわずかに見える人間性が好きでした。ですが、あんまり配信がなかったから、自信を持って人となりが好きだと言える程、牛巻のことを知れなかったのが寂しいです。
もし牛巻が嫌になっていなければ、辛くなっていなければ、どこかでまた牛巻に会えたら嬉しいです。嫌なら、辛ければ、いつでも自分の幸せを考えて身勝手に生きて欲しいです。牛巻の優しさが、牛巻を傷つけないことを祈ります。

たまちゃんの激情が、まっすぐさが、繊細さが、不器用さが大好きでした。たまちゃんの好きをたくさん教えてくれるのが好きでした。視聴者と一緒に楽しんでくれるところが好きでした。時々馬鹿にしたり、馬鹿にされたり、じゃれて遊んでくれるのが好きでした。こんなに人を応援したいと思ったのは初めてでした。
たまちゃんの向上心が好きでした。自分のことがどうでも良さそうなところが嫌いでした。ずっと、たまちゃんの魅力をたまちゃんに理解して欲しいと思っていました。
失礼ですが、たまちゃんには幸せになる才能が足りてないなと感じていました。あまり良くない事かもしれませんが、私はたまちゃんに自分や友人を重ねていました。たまちゃんが幸せになれなかったら、自分や友人も幸せになれないんだろうなって漠然と思っていました。
たまちゃんが成功できる場所は多くても、幸せになれる場所はあまり多くないのだと思います。それでも幸せになれることを願っています。こんな時でも自分のことばかり考えていてごめんなさい。勝手に投影してごめんなさい。幸せなたまちゃんを見届けたかった。もしどこかでまた会えたなら、応援することを許して下さい。

最後に、この記事を読んでくださった稀有な方へ。

この記事は徹頭徹尾、私の感情の話でした。吐き出された感情の膿でした。自分のために書いた記事でした。
熱に浮かされた頭で、赤く腫れた目で、震える指で書き殴ったので、それはもう読みにくかったことでしょう。内容に整合性もなく、事実も正しさもなく、賛同も批判も求めていないただの独り言でした。
この記事は何の生産性もなかったし、あなたの時間と生気を無為に奪ってしまったことでしょう。

だというのに最後まで付き合ってくださったのなら、それはとてもありがたいことです。一緒に時間を無駄にしてくれて、私の感傷に付き合ってくれて、本当にありがとうございます。