ノーマル四間の最重要局面~7二玉型vs右銀急戦~

江戸時代から長年かぶっていた蓑(みの)を脱ぎ捨てたことで、令和の四間飛車は自由な翼を手に入れました。

しかし、振りミレにも耀龍にも、ある『共通した弱点』があります。

それは「居飛車側が持久戦にするのか急戦にするのか、なかなか態度を決めてくれない」場合の駒組みです。

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後手はできれば7二玉型のまま態度を保留したいですが、うかつな手待ちをすると▲3五歩or▲4六銀の右銀急戦で簡単に潰されてしまいます。

最重要テーマ図では後手に大きく分けて3通りの考え方があります。

①振りミレ・耀龍の両方に組める含みを持たせる(△6四歩・△7四歩)

②振りミレ・耀龍どちらか一方に決め打ちする(△6二金直・△6二金寄)

③▲3六歩を積極的にとがめにいく(△5四歩・△3二飛)

このうち③はノマ四の専門家であるshinriさんがおそらく近日書籍にて詳しく発表されると思うので狙い筋を紹介するのみにとどめ、本記事では①②を重点的に掘り下げていきます。


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