自戦記:速攻☆右四間(対雁木)

将棋クエストの早指しで先手が私。相手はR100点以上の格上である。

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雁木は4四の地点を二枚銀でがっちりガードしており、右四間にとって手強い相手だ。上図で▲4五歩と突いても△同歩▲2二角成△同金▲4五銀△4四歩▲5六銀△3二金くらいで大した戦果がなさそう。

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よって本譜は仕掛けを見送って間合いを図ることにした。

▲3六歩△7四歩▲3七桂△6四歩▲5八金右△6三金▲6八銀△7三桂(図)

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理想としては4一玉型と戦場に近づいた瞬間に襲い掛かりたいのだが、後手は右玉を目指している様子だ。

つまり次に△6二玉~△8一飛~△4一飛と進めばハチワンダイバー23巻の右角vs橋架男で登場した「金銀橋(リッチブリッジ)」とよばれる非常に強固な構えになる。

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こうなると後手陣の攻略はもはや不可能に近いので攻めるなら今しかない。

▲4五歩△6二玉▲7五歩△同歩▲4四歩△同銀左▲4五銀△5五歩▲4四銀△同銀(図)

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7筋の歩を突き捨てたのは後の攻め幅を増やす味付け。次の3手は?



▲7四歩△同金▲5五角(図)

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▲7四歩△同金と形を乱して▲5五角が狙っていた捌き。以下△同銀は▲4一飛成が3二金取りと7一の割り銀を見せて先手が良い。

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△4三歩▲4四飛△同歩▲5四銀△5二銀▲4五桂(図)

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後手は△4三歩~△5二銀と懸命に受けるが、▲4五桂の援軍が利いてはどうやら勝負あったようだ。

△4五同歩▲2二角成△同金▲4四角△7二玉▲7一銀(図)

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上図にて後手投了。△8一飛と引かれる前に8二飛+6二玉の玉飛接近の悪形を咎めきれたのが勝因だったと思う。

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