自戦記：ゴキゲンっぽい何か

いや～、毎日暑いですねぇ……。

▲２六歩△３四歩▲２五歩△３三角（図）

将棋クエストの早指しで後手が私。▲２六歩～▲２五歩はやや形を決めすぎのきらいはあるが振り党相手には有効な手段で、２手目３二飛戦法、ゴキゲン中飛車、角交換振り飛車などをいっぺんに封じている。さて、どうしたものか……。

▲７六歩△４二銀▲４八銀△５四歩（図）

図は次に△５五歩～△５二飛の変則的なゴキゲン中飛車を目指しており久保先生や戸辺先生が多用する指し方だ。①△４二銀では他に②△２二飛の鬼殺し向かい飛車や③△３二銀～△４二飛の角道オープン四間も面白い。

▲５六歩△５二飛▲６八玉△６二玉▲７八玉△７二玉▲５七銀（図）

先手が超速３七銀で来ればゴキ研新手を使ってみようと考えていたが、相手が▲５六歩と位取りを拒否してきたので残念ながら今回はおあずけ。

△５五歩▲同角△同角▲同歩△同飛（図）

浮き駒の５七銀に中飛車センサーが反応してすかさず５筋の歩を替えたものの局後に調べると疑問手だったようだ。図以下▲６六角△５一飛▲２四歩△同歩▲同飛△３二金でぴったり受かると思っていたが、そこで▲５二歩（参考図）が軽妙手。

①△同飛は▲２一飛成と成り込まれるので②△同金だが後手の飛車先がだぶるため▲１一角成で先手が良い。

▲４六銀△５一飛▲６八銀△３三銀▲５五歩△８二玉▲７七銀△７二銀▲９六歩△９四歩▲６六銀（図）

先手は５筋歩交換を逆用して中央の位を取ってきた。わりとよくある手法だ。古の格言に「位取りには穴熊」とあるが、なんだか見ているだけで暑苦しいので風通しの良い（？）美濃を選んだ。

△３二金▲６五銀△４四銀▲５八飛（図）

後手はこの瞬間に技をかけないと一方的に押さえ込まれてしまう。第一感は△５七歩の叩きで、①▲同飛なら△２八角、②▲同銀も△５五飛～△２五飛でいずれも指せるが以前からこの形になれば試したかった研究手があった。

△４五銀（図）

銀のただ捨てが面白い。①▲同銀なら△２七角が金銀両取りだし、②▲５四歩の攻め合いも△４六銀▲同歩△４七角でいずれも先手の押さえ込み体制が崩壊し後手ペースとなる。

▲４五同銀△２七角▲５九金右△４五角成▲５四歩△５七歩▲同飛△６六銀（図）

歩頭の銀打ちが決め手で筋に入ったようだ。実戦は以下▲５六飛△６七銀不成！▲同玉△５五歩から最後まで押し切ることができた。