自戦記：速攻☆右四間（対矢倉）

これから何回かに分けて僕の裏芸である右四間の自戦記を書いてみたい。

△３四歩▲７六歩△４四歩▲４六歩（図）

将棋クエストの早指しで後手が私（便宜上先後反転）。４手目▲４六歩は「なんでも右四間」を宣言した手で、かえて▲４八銀だと△４二飛▲４六歩△４五歩の開戦が少し気になる。

もし▲４六歩と先に突いていれば△４二飛に▲４八飛とまわって問題ない。

△３二銀▲４八飛△３三銀▲３八銀△５二金右▲４七銀△４三金▲３六歩（図）

後手は手堅く矢倉を選択したが、将来右桂を跳ね出した手が３三銀に当たるので右四間側としては実はありがたい。

また細かい話ながら最終手▲３六歩を省いて▲５六銀だと△３五歩と桂馬の活用を封じられるかもしれない。

このとき４七銀型なら△３五歩にすぐ▲３六歩と反発できる。右四間は一見単調なようで意外と繊細な作戦なのだ。

△５四歩▲６八玉△６二銀▲５六銀△５三銀▲３七桂△６四銀▲４五歩△５二飛（図）

△６四銀＋５二飛はネット将棋で何度か経験した右四対策。次に△５五歩から銀をバックさせられると面白くないので、ここで一気にアクセルを踏み込んだ。

▲２五桂△５五歩▲３三桂不成△５六歩▲４一桂成△同玉▲５六歩△４五歩（図）

▲２五桂から一直線に攻め合った結果、金銀vs銀桂の駒得でこちらが指しやすい分かれになった。上図では色んな手段があるが、僕が指した３手を予想してほしい。

▲６一銀△９二飛▲４二歩（図）

▲６一銀～▲４二歩で強力な飛車の横利きを断ち切るのが好着想。以下△３二玉▲２二角成△同玉▲４一歩成と急所にと金を作ってそのまま勝ち切ることができた。