自戦記：時間差▲６五角アタック！！
将棋クエストの実戦より。後手が僕。
普段なら△４二飛からKKSにするところですが、相手が早めに２五を決めてきたので将来の２筋逆襲を期待して△２二飛とダイレクト向かい飛車に。
以下▲６五角には△７四角▲４三角成△５二金右（参考図）で先手は馬の行き場がナッシング。
参考図以降は▲７五歩や▲５二同馬～▲７五金で実戦的にまだまだ大変ですが正確に指せば振り飛車不満のない分かれになります。
本譜は▲７七銀△６二玉とワンテンポずらして▲６五角と打ってきました。
先と同じように△７四角の合わせは▲同角△同歩▲７五歩（参考図）の筋がうるさいんですよね。
△７五同歩は▲６五角で今度は△７四角の返し技がないため、▲７五歩には①△７二飛もしくは②△７二金～△６四歩～△６二銀～△６三銀のいずれかのルートで７四歩を回収するのが（後手居玉のときの）定跡なのですが、↑↑では６二玉のデカブツがくっそ邪魔（①は飛車振れない、②は６二銀と上がれない）。
したがって６二玉型の▲６五角には、△７四角ではなく△７四歩！が正着。
以下▲４三角成に△６四歩！が６二玉型を生かした継続の好手（▲５三馬とできない）で、
▲７五歩△同歩▲８六歩△７二銀▲８七馬と歩兵の尊い命を犠牲にしながら、先手はやっとこさ自陣に馬を逃げ帰ります。
定跡書ではこのあと参考図のように△６三銀～△７四銀と上部に厚く盛り上がれば後手作戦勝ちと書かれており、僕もそれを疑いなく信じていたのですが…。
▲６六銀△７四銀▲９六馬！が機敏なのぞきでした。
慌てて読みを入れますが、①△６三銀はいかにも消極的で指す気が起きず、②△５二角は▲３九銀～▲７八飛の大転換が気持ちよすぎ、③△６三角（△２四歩▲同歩△２七歩狙い）も▲５五銀～▲６四銀の擦り込みを狙われ、いずれの展開も自信が持てませんでした（ソフト的には互角らしいが…）。
実戦は△７三玉？！と顔面受けで勝負しました。
以下▲７五銀△同銀▲４一馬でボロッと金を取られますが、それはこちらも承知の上で△５二銀▲３一馬△８八角とこの打ち込みに望みを託しました。
以下▲３二金とかなら、飛車を取らせている間に△９九角成～△８六銀～△８四玉みたいな感じで左辺の草木を薙ぎ払いつつワンチャン入玉狙うつもりでしたが…。
▲７四歩△同玉▲８五金△６五玉▲７五金△同玉▲２二馬△同銀▲７八飛
王手角取りくらってザ・エンドってね。
全くいいところなく一方的にやられてしまいました。
▲７五歩～▲８六歩と馬の退き口を作った局面に巻き戻します。
「間延びした７五歩・６四歩を下手に守るよりも△４二金▲８七馬△２四歩▲同歩△同銀が２五歩型をとがめて明快やで」とソフトはのたまう。
以下は▲３九銀△３三桂▲６六銀△２五銀▲７五銀△２六銀▲７八飛△４五桂が進行の一例で、
５七地点を金or銀で受ければ先手の飛車の横利きが消えるので△２八歩▲同銀△１七銀成！がスピーディーな攻めになります。むろん後手良しです。
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