相中飛車の同型を破るとっておきの秘策!
秘密レベル★☆☆☆☆
ネット将棋や時間の短い大会では「相中飛車」にしばしば遭遇します。
先後同型ですから一手早く指せる先手側が「リクツ」の上では良いはずなんですけど、これ、実際に指されてみると意外に厄介なんですよね。
まあ、何はともあれお互い美濃囲いに組むんでしょうけど……。
①▲6八銀と左銀を活用させたいのはやまやまですが、角をただで取られて論外。また②▲7七角とヒモをつけても△7七同角成▲同桂でやはり▲6八銀と上がれません(△8八角がある)。
よって先手は飛車を三間か向かいに振りなおすのが最善でしょうが、左銀が前線に加わらない大駒だけの攻めでは迫力がなく、また後手から好機に中央から動かれる手にたえず気を遣う必要があります。
先手は「リクツの上で有利」と確信しているから一手一手を慎重に指す↓
それに対して後手は相手と同じ手をノータイムで指すだけ↓
すると持ち時間にだんだん差が開いてきて焦った先手はおかしな手を指す↓
そこで後手ははじめて手を変えて同型を離れる↓
すでに序盤で神経を使いすぎて衰弱した先手は成すすべもなく負け……。
これが、人間は必ずミスをするという前提に立った「オウム指し」の基本戦略です。
正直、この負け方は精神的に相当こたえます……。
そこで今回は先手の立場から相中飛車を粉砕するオリジナル戦法を2つ紹介したいと思います。
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