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将棋・マル秘研究ノート

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私が10数年間書きためた将棋研究ノートの中からとっておきのマル秘作戦を公開します。
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2019年5月の記事一覧

CHAP2: 対居合い抜き超速

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角△6二銀▲5八飛△4二玉(第1図)

後手角道不突きは最近流行の先手中飛車対策です。
もし上図で△3四歩▲5五歩の交換が入っていると△7四歩と突いたときに▲5四歩の捌きが成立しそうです(A図)。

後手はせっかく今から銀を7三~6四に繰り出して押さえ込もうとしているのに目標の角に逃げられてしまっては堪まりませんね。

上図では①▲5五歩(中

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CHAP3: 升田流向かい飛車

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角△5四歩▲8八飛(第1図)

「升田流向かい飛車」の基本形です。
開始間もない局面ですが後手は早くも重大な岐路に差し掛かっています。

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CHAP1: 対△6四銀対抗型

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角△5四歩▲5八飛△6二銀▲4八玉△4二玉▲3八玉△3四歩▲6八銀△5三銀▲2八玉△7七角成▲同銀△6四銀(第1図)

上図が「先手中飛車VS6四銀対抗型」の基本形。
後手は5筋の歩交換を銀で阻止して先手からの捌きを徹底的に防ぐ作戦です。

手順中△7七角成▲同銀の交換をせず単に△6四銀と上がるのは▲6六歩と突かれ(A図)、

A図以下△7四

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