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将棋・マル秘研究ノート

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私が10数年間書きためた将棋研究ノートの中からとっておきのマル秘作戦を公開します。
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2019年4月の記事一覧

CHAP3: ダイレクト向かい飛車

「ダイレクト向かい飛車」は四間の途中下車(▲6五角を防ぐため)を省いていきなり向かい飛車をめざす作戦です。他の筋に振る角交換振り飛車もあとで結局向かい飛車に振りなおすケースが多いため、もし成立すれば純粋な一手得になります。

後手の作戦は①3三桂型、②3三銀型、③9五歩型に大別できます。それぞれ順番に見ていきましょう。

3-1 3三桂型向かい飛車

初手からの指し手①
▲2六歩△3四歩▲2五歩△

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CHAP2: 2~6手目3二飛戦法

角道を止めずに△3二飛と振る形にはさまざまなバリエーションがあります。

具体的には2手目、4手目、6手目のどこで三間飛車を明示するかによって後手の作戦が決まりますが、全体を通して▲6五角問題をどう切り抜けるかが大きなテーマになります。それでは順番に調べていきましょう。

2-1 2手目3二飛

初手からの指し手①
▲7六歩△3二飛(第1図)

2手目3二飛戦法は関西奨励会に在籍中だった今泉健司三

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CHAP1: 角道オープン四間飛車

初手からの指し手
▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛(第1図)

角道を開けたまま△4二飛と振るのが角道オープン四間飛車の出だしです。
他の振り場所では▲2二角成△同銀▲6五角の心配があるので、初めて角交換振り飛車を指す人はまず四間から覚えるのが最も安全でしょう。

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