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2024年度 産業医集中講座に参加した話 3〜4日目

流石にキツイ。
3日目になるとだいぶグロッキーになってくる。
繰り返しになるが、朝会場について、終わるまで総休憩時間1時間30分程を除いては後は全部座学オンリーである。
終わったらもう19時〜20時になっているのでササっと夜ご飯を食べて寝るだけの日々である。コレは中々くるものがある。
自宅と会社と往復だけの日々に近いものがあるだろう。
ただ日常のタスクを淡々と消化していく日々の如しである。
まあこの講習会に関しては終わりがあるだけマシだが
もし日常的にこんな感じの生活をしている社会人はそれは病むというものである。

人と喋らなさすぎる時間が続いているのもキツイ。
コミュ障になった浪人生活の日々を思い出す。
なんだかんだ言っても人間は社会生物であるのでこーも人と話す事もないと
気が狂ってしまいそうになる。

さて、3日目4日目には私の様な発狂者を防止すべく実習が用意されている。
普段だったら身体を動かす実習はめんどっちいなと思ってしまうが
今回に関してはまさに救済、福音である。
全員が実習すると会場がパンクしてしまうので、参加者は大きく二つのグループに分けられ、それぞれ3日目、4日目と振り分けられる。
片方が実習日、もう片方は座学日となる。
もし3日目も座学だったら無事発狂してしまいそうだったのでこのタイミングでの実習は大変ありがたい。イスの件もそうだが、今回結構当たりのグループに入れた気がする。

実習は実際にガス濃度や騒音を測定したり、保護具をつけてみたりだったが
それらの時間は全体の10パーセント程度であった。あとは全部座学である。
結局座学やんけ
と思わずにはいられなかったが、そんな中身体測定の実習はかなり身体を動かす機会のある実習だった。
ここでは反射速度や持久力など様々な運動を各々測定するという
入部テストみたいな実習だったが何しろ講習会が始まってからロクに身体を動かす機会がなかったので大変ありがたかった。

このレクチャーを主宰していたのは産業医科大学の中の
健康開発科学講座という運動大好きクラブな雰囲気の講座である。
講座全体がそうかというよりは教授がズバ抜けて化物じみた運動好きな印象である。

健康開発科学講座
大和浩教授
教室ホームページより引用
今年定年らしい

測定項目には反射速度を測るこんな感じのマシンを使う。

反射速度測定
黒いマットに乗り、目の前のランプが光った瞬間にジャンプする

こちらの機械、初代タイガーマスクも測定したらしい由緒正しき検査方法の様である。
さてタイガーの平均反応速度が0.3秒前後という事で、そこを切れるかどうかあたりが反射がいいかどうかの境目になる。

タイガーマスクの検査結果
動画のリンクはこちら
https://youtu.be/vQYoTUfDJ1E?si=VQV7WKXmh8FusxtO

小学校の時にカービィのスーパーデラックスの刹那の見切り見切り四天王だった私としては是非とも0.3秒切りを狙いたい所である。

初代反射速度ゲーといえばコレを思い浮かべる人が多いのでは
同時期の似たようなゲームとしてはポケモンスタジアム金銀のイーブイのフルーツダッシュが上げられる

果たして結果は0.297秒であった。ひとまずタイガーに並ぶことができて
満足という所だがなんとこの検査、大和教授のスコアは0.22秒であるという。
化物語である。
もし教授が我が小学校にいたら
我ら四天王を全員粉砕し頂点に君臨していただろう。
そもそも定年間際でこの反射速度というのはどういう事なのだ。

反射速度だけでもこの状態だが、他のジャンルでもその化け物じみた能力を遺憾なく発揮している。
持久力テストでプランクの耐久時間を測る項目がありそれにも挑戦してみた。

プランク
楽そうに見えて結構きつい。

運動部時代にもring fit アドベンチャーをやっていた時も何度もやらされた大変馴染みの深いトレーニングだが、大体は1分3セット程度が相場な気がする。
限界までやり続けるという事はした事がなかったが、運動部の平均がおおよそ3分くらいだという。
まずは3分をと思って取り組んでみたが1分を過ぎるともうキツイ
粘ったがコレに関しては2分弱が限界だった。
さて、このプランク、我らが大和教授のスコアは8分強である。
人間ではない。

ここまで来るともはや同じ人間というカテゴリーというよりは
梁山泊長老やハンター会長ネテロ山本元柳斎重國などの
最強系長老のカテゴリーに属するのが相応しい気がする。
いわゆるチート枠である。
反射の0.22秒はあまりピンとこないところもあるが、プランクは大体あとどれくらいキツイのかというのが想像できる分そのヤバさがイメージしやすい。
試しに8分目指してみてほしい。5分でもいい。多分できないと思う。
ちなみに私自身、毎日20kmほど自転車の走り込みを日課にしており
実際参加者の中ではかなり上位のスコアであった印象だが(みんながそこまで真剣に取り組んでいなかったかも知れないが)それで教授とこの差である。
ハンター試験時のニコルのような気分である。

ハンター試験最初の脱落者ニコル
自分の事を優秀だと思っていてもただ周りのレベルが低いだけだったという事がある。
人生にはしばしばそういう場面に遭遇する。

さて、この実習は単純に身体を動かせてスッキリしたという事もあるし
運動を続けた極みの人間の姿がどういうものであるか、という事を知れた意味でも大変有意義な時間となった。
今回思ったが、学会などもそうだが複数日泊まり込みの出張の時はジム付きやジム近くなどのホテルをとった方がいいかも知れない。
やはりずっと身体を動かしていないと2〜3日するとだんだん集中力が下がっていくのを感じてしまう。
夜も眠りにくくなるし、食欲も下がり食事の美味しさも下がってしまうしで
そういう運動の場所は確保してみてもいいのかもと思った。

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