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唯戯論 09/01/23

Starfieldとメディアバイアス

皆さんはもう『スターフィールド』を楽しんでますか?
筆者は残念ながら本リリースの6日まで待つことにした。その代わりに、同じゲーパスデイワンRPGの『Sea of Stars』を楽しくプレイしてます。あと5日間で頑張ってクリアしたいと思っています。ゲームパスと言えば、サービス開始以来に止まない収益性への疑問視が何故か常にSNS上議論の1つの焦点。まるで一株5万円くらいかかる世界初の一兆ドル越え巨大企業のマイクロソフトの懐事情を心配しているように。逆に実際のXBOXユーザーはほとんどが来月のゲームパスのラインナップは何だろうとしか考えていないかもしれません。ゲームパス参入者ならば追加DLCやアーリーアクセス権を含める豪華版をほかより安くアップグレードできる。これは1ヶ月後にリリース予定のForza新作にも適用されています。どうですか? せっかちな人や配信業の方々ならとりあえず定価の半分を支払ってくれます。ゲームパスの月額を別になかなか悪徳な商売をXBOXがこなしています。しかも例えそれがなくとも、同じ今年話題のRPGだったFFXVIと比べてPC版が同時にリリースの為、初日のSteamの同接データによると、わずか2時間で23万人を記録。注目すべきなのはゲームパスと違って、Steamでの先行アクセスを獲得するにはフルプライスの豪華版を予約しなければなりません。

わずか2時間で最低でも2300万ドル以上を回収済み

そんなスターフィールドですが現時点のメタスコアは87点、PC版は88点。これからもレビューが増えるからまだ暫定ではあるが素晴らしい点数だと思います。87点は今年のピクミン4やFFXVI、往年のスパイダーマン等々と同等のスコア。しかしまたしてもネットの雑音が凄まじく、特定プラットフォームのファンボーイが87点のゲームが失敗だと決めつけ嘘を情報の海に垂れ流しています。XBOXスタジオの作品ということだけでメディアによる極めて理不尽な仕打ちもありました。これは以前もNoteで書きましたがXBOXに対する罵詈雑言は一般的なファンボーイに留まらずユーザーの分断と諍いで儲かるインフルエンサーとメディアにとっても格好の的。ネットというものはいつの間にかいじめが文化というステータスを確立しています。右に倣えが得意とするネット民は弱いものいじめと有力者の権勢をかさにきて威張ることを身勝手の極意のように習得する。それを誰よりも理解するメディアが生贄を用意する。そこに悪意が生まれる。例えば大手メディアのIGN、この間のFFXVIレビューの炎上騒動も、またの時は公開動画の中で数々のXBOXゲームパスデイワンとXBOX対応タイトルを全てPSとPC専用のように紹介し、常に自ら渦中へ。それもそのはず、"クリック"数字が全てだから。日々文春砲を体験している日本ならメディアバイアスに思うところも多々あると思います。

ユーチューバーがバグのない洗練されたスターフィールドに"不満"
なぜならコンテンツが作れないから


スターフィールドのレビュー点数、IGNジャパンからは10点満点、
IGNブラジルは9.5点、IGNスペインもフランスも続いていました。
そんな中で米IGNが7点というスコアを世に叩き出した。

ここでそのレビュアーを見て笑ってみましょう。ちなみに同じ人による
PS5独占"だった"『Deathloop』のレビューは10点満点でした。

米IGNのスターフィールドレビュアー
ファンボーイ丸出しのIGN"社員"
証明にはなれないがIGN Spainの"いいね"


冗談みたいな世の中。

RPGの秋が熱い

蒸し暑かった毎日が少しずつではあるが空気から秋の匂いがするようになりました。2023年は屈指のゲーム豊作年。正直に言うと既に発売したとリリース予定のゲームだけでも本当に遊びきれないです😇。スターフィールドは当然のことですがその後に今年最高評価の『Baldur's Gate 3』もコンソールに来ます。従来のゲーム命のゲーマーでもついていけないくらいだからライトユーザーは著しく激しい変化を遂げたゲーム業界のことにちんぷんかんぷんなんでしょう。それでも、岩の下でも暮らしていなければ今のゲーム業界を支えているのは従来の大手メーカーではなく少人数や個人勢のインディースタジオということを認識して貰いたい。例えば去年いきなりゲームパスに登場したドイツ産JRPG『チェインド エコーズ』、名作RPG『ゼノギアス』から深い影響を受けてJRPGの黄金期を彷彿とさせる一品。スーファミやPS1頃のゲームを好むプレイヤーは今のインディーシーンを絶対に見逃せません。

Chained Echoes

そして今年に登場するのは、間違いなくさっきの話にも登場した『Sea of Stars』。

Sea of Stars

このゲームは『忍者龍剣伝』の影響を受け『ザメッセンジャー』という忍者アクションゲームを制作したカナダのスタジオSabotageが開発したJRPG。もしチェインドエコーズがゼノギアスから深い影響を受けたと言うならば『Sea of Stars』はそのまま作曲家の光田康典さんを招きゲームの曲を提供してもらいました。珊瑚の滝というBGMにはクロノトリガーの風の憧憬を想起させるには十分すぎるくらいの力を発揮している。

日本メーカーが夢にも思ってなかったことでしょうけどスーファミやPS1といったリージョン制限のある昔のゲーム機で育った世界中のRPGファンが今は全世界でJRPGの旗の担ぎ手となりました。逆に世界病を患っている日本の大手メーカーのFFXVIなどが世界中のどこでも苦戦しています。

随所にアニメーションのカットシーンが用意されている。
日本語対応もしっかり

『Sea of Stars』はゲームパスもPSプラスエクストラも対応していて、その上で初日の売上は既に10万本を突破。ちなみに今作のメタスコア、PS5版とSwitch版は91点に対してXBOX版は90点... ええ、わかってますよ。バイアスなんてなかったですよね🙄

もうひとつ今遊んでいるJRPGは『Virgo versus The Zodiac』。Steamでは2017年に既にリリースした作品ですが今回のコンソール版はXBOX含め、PS5とSwitch版が8月23日にリリースしたばかりの"新作"です。

ヴァーゴvs.ザ ゾディアック
さすがと言うべきかSwitch版公式の動画の再生数が
他どのプラットフォームよりも圧倒的


開発はMoonanaというチームか個人か所在すら個人情報が全て謎のデベロッパー。唯一わかるのはここもJRPGが大好きということだけ。公式サイトではマリオRPGやメガテン、デビルサバイバーシリーズの影響を受けたという。確かに独特な三すくみ戦闘システムを起用しており、システムに慣れないうちは一戦一戦、特にボス戦がすごくエキサイティングで場合によって詰むことも屡々。しかし装備品を強化することで強力なスキルが使えるようになって爽快感がグッと上がります。開発は2016年にゲーム作りをスタート、わずか数年で製品版2本を出版、今3本目の制作中。

ヴァーゴが最初に訪れるヤギの星
謎キャラの彼女を関西弁にしたデザインは天才的
手描きのカットシーン

日本語翻訳は完璧(残念なバグもありますが)。このゲームの対応する言語は英語以外だと日本語、韓国語、そして中国語だけ。見事にアジア圏ですね。今までの欧州系のJRPGとはまた別の雰囲気を堪能できます。残念ながらゲームパス対応ではなく購入する必要がありますが今時の1万円札を出してもお釣りが戻ってこないAAAと違って安いです。可愛いクッキーのジンジャーくんの為にもぜひヴァーゴちゃんの世直しを体験してみてはいかがでしょうか。

Solidarity!

ジムライアンのプレステ

PSブログでこっそりPSプラスの値上げを発表

今週最後のトピックはPSプラスの値上げ。上げ幅はなんと35%。かつてどのゲームに関連するサービスでも見たことの無い値上げぶり。今のところPSブログのみの発表となるとスターフィールドの発売を煙幕として使おうとする魂胆でしょうか。どっちも9月6日ということも。自動更新がオンの人には気づいて欲しくないだろう。既にソニーの方針変更によってPSプラスの会員数データは非公開になり、バッシングへの対策は用意周到と言えよう。

それにしても、ゲームパスと違ってデイワンタイトルの提供をしないPSプラスは一体全体何を根拠に値上げを強行するというのか。XBOXはこれだけの為ではないにしろゲームパスのコンテンツを充実にするのにベセスダやアクティビジョンブリザードなど誰でも知るパブリッシャーを買収し、時間も努力も資金も費やしてきました。その労力分はまだ納得しやすいものではないでしょうか。一方で、PS3とVitaのラインナップを廃止、日本のゲームを目にもくれない、プレミアムと言いつつPS1、2のゲームは何も対応せずPS4のリマスター版ばかりで頭数を当てる、デイワン新作すら投入しないPSプラスは何をもって消費者にもっと払えと言いくるめるのか。

以前にXBOXがゴールドを2倍にする値上げを発表したがXBOXユーザーからブーイングの嵐で発表当日の夜もう白紙撤回となりました。ソニーの発表は既に1日を経過しており、欧米の反対の声はそこそこありますが日本からはほぼ聞こえません。Switchの絶対的市場占有率ではもうGAASまっしぐらジムライアンのPS5には興味がないのかそれともいつも通りの川向こうの火事に関心がないのか。どのみち、もしソニーが"成功"したら次世代機を準備中の任天堂が後追いする可能性は十二分にあります。家庭用ゲーム機が高騰するコストによってもはや誰でも気楽に出来る遊びではなくなってしまいます。

PCゲームパスなら値上げもせずオンラインマルチの為の無駄な出費もなく、PCゲーミングの人気がなぜ今になって史上最も高いかは考えるまでもありません。

コンソール勢はバカなコンソールウォーをやってる場合ではありませんよ。

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