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卒業担任から見る、臨時休校

2月27日、安倍総理がコロナウイルス感染拡大の防止のために

臨時休校という措置を要請されました。

「感染源」「感染経路」「推移」「防止」「予防」「対策」

ほんとうにたくさんの情報があらゆる角度から発信されていて、

日本中が錯綜している日々だと思います。

「全国の小中高、特別支援学校の臨時休校を要請します」

この報道を聞いたのは、木曜日の帰りの車の中でした。

思わずこの報道を受け、「えっ!?」と声がでるほどに驚きました。

ぼくは卒業担任として1年間、3月19日を目指して子供たちと関わってきました。

世界の現状、日本での広がり方を考えると安倍さんの判断は

遅い、早いは抜きにして賢明だと思います。

だけど、やっぱり、今、強く思うことは「悔しさ」です・・・

それは、

「もっと子供たちと勉強したかった」「一緒に遊びたかった」

「一緒にバカな話をしたかった」

そんなことではありません。一瞬・一秒の時間を子供達に本気で捧げ、

自分が教えられることは全て教え尽くしたと自信をもって言えるから。

では、なにが悔しいのか、、

卒業式まで残り20日という大切な時間を一緒に過ごせないということ。

一見、矛盾しているように感じる方もいるかもしれないので補足を。

この卒業までの20日間は、「子供ってこんなに成長するんだ。」

と大人は肌で感じることができ、

「自分ってこんなに変われるんだ」「自分ってこんなに変われたんだ」

と、子供たちが自分で実感できる時間だからです。

それは6年生だけじゃない。他の学年にとっても、

1年間のがんばりが直接的に目に見える価値ある時間です。

そんな時間を削ってでも、必要な措置だということ。

子供たちにもわかってもらうために、

昨日(2月28日)、最後の学年集会を行いました。

教師の思い、子供の思いを全員で共有し、

また絶対に3月19日、卒業式で会おうと約束を交わしました。

休校に伴って期待できる成果もあれば、育児・仕事・受験・・・それ以外にも

ぼくなんかが予想できない面であらゆる課題も出てくると思います。

でも、だからこそ、情報の質や量をしっかりと見極め

「何のために」

臨時休校をするのか

対策をするのか

イベントを中止するのか

不要な外出を避けるのか

しっかりと考えていきましょう。

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