デザインに欲張れるところです
この記事は「フルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2020」の11日目の記事です。
みなさん初めまして。
10月からGoodpatch AnywhereにUIデザイナーとして所属しつつ、フリーランスで色々デザインやアートディレクションをしているキョンと申します。
個人ではアートディレクター的な稼働が多く、どちらかと言えばグラフィックとか、絵作りの領域を大好物としています。
そんな私がなぜUIやUXの分野に興味を持ったのか、Anywhereに入ってどうなったか、自分のデザイナー人生の反省も込めて、今回は記事を書こうと思います。
そもそもミーハーな学生時代でした
元々私はCDジャケットのデザインが好きでグラフィックに興味を持ち、グラフィック系のデザイン専門学校に通っていました。
当時はグラフィックこそがデザインの至高だ!みたいな考えがあったんだと思います。通学のため北関東の田舎から上京したのもあって、毎日浮かれて暮らしてました。
完全にミーハーな学生時代です。
表題には関係ありませんが、音楽系のグラフィックがお好きならおすすめの本です。コスパ良いです。
(なぜか日本から聖飢魔IIのCDジャケットが掲載されている)
制作会社での日々
学校を卒業後、私は時代に流されまくり、数年を経てWebデザイナーとして生きるのだと決意。
そのタイミングで運良くWeb制作会社に入ることができたのですが、大規模なクライアントの仕事に携われるようになって浮かれる気持ちが少しありつつ、今までにない責任感とプレッシャーを感じるようになってました。
しかもレベルの高い人達に囲まれてる内に、おもしろいデザイン!唯一無二な私だけのデザイン!!を考えることに固執しまくっていったのです。
それをクライアントに求められることもあるのですが、必要以上に「今までにないサイトを作るんだ!」と息巻いてました。
この頃は周りに自分のデザインを押し付けがちだったし、エンジニアと意見のぶつかりも多かったと思います。
本当にごめんなさい。
そして疑問を持つ
そんなある日ですが、自分が携わったサイトがローンチされ、それを眺めてるときに、ふと冷静にこう思いました。
このメニュー、使いづらくない?
今ならローンチする前に気が付いておけよってくらい致命的な話なのですが、当時のデザイン中は「最高のサイトができるぜ」くらいしか思ってなかったのです。
「なんてものを世に出してしまったんだろう」と一気に我に返り、自己中心的にデザインしていた自分を猛省しました。
上流からデザインの答え合わせをする
我に返ったあとは上司のディレクターやプロデューサーに相談し、紆余曲折あって、UIやUXの概念に真面目に向き合うことにしました。
更に案件の上流の工程から参加させてもらえるようにお願いもしました。
そうすることによって自分のデザインがどう変わったのかと言うと、まずは自分で、自分のデザインに対する納得度が格段に上がりました。
ユーザーやプロセスに向けて明確な目的を持ってデザインしているから、説明も上手くなった。だから周りの人も理解してくれるのが速いし、エンジニアも協力してくれるようになった気がする(これが一番良かった)。
良いことばかりじゃないか!と思いました。
「デザインのトライアスロンやー」
ただし、「将来はアートディレクターになりたいけど、UIもUXもやりたい」と相談した人に「それは欲張りだし、無理だと思う」と諭されたこともあります。
実際アートディレクションとUIとUXを並行して学ぼうとするのは、想像以上にきついと思っています。
特にGoodpatch Anywhereに入ってからはUIの知見がどんどんアップデートされる中で、さらに個人のディレクションの仕事と合わせるとなると、毎日トライアスロンしてるみたいだな…と最近思うようになりました。
やっと泳ぎ切ったと思ったら、次は自転車全速力ですーみたいな日々なのですが、今は何よりAnywhereのメンバーの皆さんがとても心強いです。
ささいな相談にも乗ってくれるし、知見の共有の場も設けてくれる。
フリーランスだけのときと比べると学びの量もスピードも全然違います。
まだまだ成長できるかもしれないという機会に触れられて、気持ちがとても前向きになっているこの頃です。
Anywhereは、デザインに対して欲張りになることが許される、本当に素敵なチームだと思います。
この記事をご覧の「絵作り大好き!」「ディレクション大好き!」な皆さんも、Goodpatch Anywhereで一緒にトライアスロンいかがでしょうか!
終わり。
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