自分の心臓を動かすこともできない

以前まではこういう眠れない夜は煙草を1本吸って星を見ていたんだけど、今は「吸わないで」と言われているので、代わりに文章を書くことにしました。

大学時代の友人と今でもたまに会う機会があります。
そういう予定があると、ふいに昔のことを思い出してしまいます。
困ったことに、過去を振り返るときは毎回後悔ばかりが楽しかった思い出をおしのけて前へ前へと出しゃばってきます。

あの頃の自分は、というか人生を通してかもしれませんが、自分のわがままを主張することを知らずに他人に合わせてカメレオンのような生き方をしていたな、と思います。

交友関係は広かったと思います。
しかも、いろんな属性のコミュニティに属していました。
運動部、学生団体、趣味繋がり、語学のクラス繋がり、研究室などなど、好きなものも性格も全然違う人たちの中に、なぜか共通して自分が存在していました。

そして、ある意味、自分が存在していませんでした。

カメレオンになって周囲の色に合わせたあのとき、言葉や行動として放出されずに自分の中に捨てられていた思いが、今こういう夜に湧き上がってきているんだろうな、と思います。

1年半前に社会人になりました。
そこそこの会社に入ってちょっとは評価されて、それはそれで嬉しいしとてもありがたい話です。

ただ、時々こうして昔の何かを成し遂げられなかった自分、頑張れなかった自分、言葉を飲み込んだ自分が「それでいいの?」って自分を飲み込んで寝られなくなります。

毎日、働いている時間はあっという間に過ぎていきます。
でも、何か新しいことをしている時間はすごく濃密で長く感じます。

20代の残りの時間を少しでも長く感じていられたらいいのに。
願ってるだけじゃ変わんないか。

自分の心臓は、自分では動かすこともできません。
ならばその拍動ひとつひとつを無駄にしないよう、明日からも生きていきたいです。

なんて決意を改めて、そしたらなんだか眠くなってきたので寝ようと思います。

また明日。

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