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【管理栄養士がおすすめ】健康食品の5つの活用法



「毎日の食事の支度が大変……」
「家族みんなの栄養管理をするのは荷が重い……」
「子どもに健康食品を食べさせてもいいの?」

毎日栄養バランスの整った食事を準備するのは大変ですよね。
私は3児の母で管理栄養士ですが、家事育児だけでもやることが満載で、朝昼夕と食事だけに力を注いでいられる余裕はありません。
そんな時に、「手軽に栄養バランスを整えたい」と健康食品やサプリメントの購入を検討する人は多いのではないでしょうか。

今回は、健康食品を活用する時の注意点や考え方、健康食品の活用方法についてお伝えします。
ぜひ、健康食品を検討する際の参考にしてみて下さいね。


健康食品を活用する際の注意点

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健康食品の多くは「健康な成人」を対象にしています。

子どもや高齢者・妊婦・授乳婦・持病のある人への健康食品の安全性はほとんど分かっておらず、間違った製品を選んでしまうと悪影響を及ぼす場合もあります。

そのため、健康食品を利用する際は医師や管理栄養士などの専門家に相談をしましょう。


健康食品・サプリメントを検討する時の考え方


健康食品やサプリメントを検討する際は、上から順に検討することをおすすめします。

① まずは、通常の食材から摂取できないか考える。
例)ヨーグルト・納豆・バナナなど調理不要なものがおすすめです。

② 栄養表示を参考にして、明らかな食品の形態のものから摂取する。
例)栄養が強化されたシリアル・ゼリーなど

③ 錠剤・カプセル状の特定成分が濃縮された製品を使用する場合は、品質や表示内容を確認する。
例)ビタミン剤のサプリメントなど

おすすめの健康食品5つの活用方法

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活用方法1)エネルギー不足を補う
健康のためには、1日3食を偏りなく配分して食べることが理想的ですが、毎食きちんと食事を準備するのは大変ですよね。

忙しい毎日で朝食や昼食を摂る習慣がない人やコーヒーだけという人もいるかと思います。

しかし、1日2食の人は必要な栄養量に対してカルシウムや食物繊維などの栄養素が大きく足りていないことが分かっています。


自分や家族の健康のためにも3食摂る習慣をつけましょう。

3食摂った方が良いとわかっていてもなかなか摂れない場合は、ビタミンやミネラル・食物繊維が強化されたシリアルや青汁に牛乳をプラスして摂る方法がおすすめです。

これなら牛乳をかけるだけなので簡単ですし、エネルギーと同時に食物繊維やカルシウムの補給もできます。

活用方法2)栄養バランスを補う
働き盛りの人や忙しい人の食事は、簡単にエネルギー補給ができるカップ麺や菓子パン、おにぎりなどの炭水化物に偏りがちです。

また、高齢の方は柔らかい食べ物を好むので、野菜や肉などの歯ごたえのある食べ物が不足し、栄養が偏りやすい傾向があります。

不足しやすい栄養素は、タンパク質やカルシウム・鉄などのミネラルやビタミン・食物繊維です。

これらの不足している栄養素が補給できる健康食品を選んで活用するとよいでしょう。

活用方法3)間食として活用
少食の人や子ども・高齢者など一度にしっかりと食事の量が食べられない人は、間食として健康食品を活用する手もあります。

不足しがちなタンパク質やカルシウム・ミネラル・ビタミン・食物繊維を含む、ゼリー状のものや、栄養強化されたせんべいなどが食べやすいでしょう。

活用方法4)非常食として活用
日本は地震などの自然災害が多いので、災害時に備えて缶詰やカップ麺など非常食を常備している人も多いと思います。

健康食品は栄養バランスが良い製品や少量で高カロリーを摂取できるものが多いので、コンパクトに備蓄しておけるのも魅力です。

健康食品を備蓄しておくことで、災害時の健康管理をサポートしてくれます。
自分に合った、消費期限の長い製品を多めに備蓄しておくと良いでしょう。


活用方法5)運動後の水分・栄養補給
スポーツやトレーニング時には、多くの炭水化物や電解質を消費するので、これらを補う食品を摂ることが大切です。
この2つが同時に摂れるスポーツドリンクやゼリーがおすすめです。

また、運動後30分以内にタンパク質を摂取することで効率が良い身体づくりができると言われています。スポーツやトレーニング後のお供にプロテイン(タンパク質)入りの健康食品を選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

健康でイキイキとした身体をつくるには、「栄養・運動・休養」が基本です。
健康食品だけに頼るのではなく、基本は食事から色々な種類の食べ物を摂るようにして、どうしても不足する分を健康食品で補うという使い方が良いでしょう。

また、品質の確かな健康食品を選ぶことも大切です。
その上で、「健康食品と組み合わせて運動をしてみよう!」「健康食品の力も借りながら3食食べよう!」といったように、健康的な食生活・生活習慣を送るために取り入れることで、健康への近道になるでしょう。

あなたも、上手に健康食品を使って健康的な毎日に活かしてみて下さいね。



【参考】
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/53800/190808siryou.pdf
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wakaisedai/attach/pdf/balance-8.pdf
平成27~29年度厚生労働科学研究補助金(長寿科学総合研究事業)
「介護保険施設における利用者の口腔・栄養管理の充実に関する調査研究」研究班編、要介護高齢者の口腔・栄養管理ガイドライン2017
https://nestle.jp/nutrition/product/isocal/knowledge/supplement/002/
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/know/know_milk/03/num01_02.html