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不思議✨骨董招き猫せんきっつぁん物語11「オヤジはハイカラだった」

オレの名前は千両箱のせん吉
今は、せんきっつぁんと呼ばれている

今オレのいる所のオナゴ達は
とにかくよく喋る、ゲラゲラ笑う
この前も食い物の話でワイワイ騒いでいた

あんまり楽しそうだったから
オレもちょっと参加してみた

どうやって参加したのかわかるか?

オレの言葉が分かるオナゴにちょいと働きかけてみたんだ

案の定、そいつはそれを捕まえて
言葉をブツブツ言い始めた

(拾った言葉を書きまーすby私)

めし屋のオヤジはハイカラだった
何がハイカラだったかと言うと
まだ珍しかった牛の乳が好きで
まかないで汁を作っていた

にんじん、ごぼう、男爵いもをカツオ節を入れた水でしっかり煮て
牛乳を入れたら醤油もタラタラと入れ
仕上げに上等な酒を少し入れ
ゆっくり火にかけたら出来上がりだ

お椀に入れたら
オレの大好きなカツオ節を
パラパラとふりかけて食う

オヤジのこの汁は店に出したら大人気!
ハイカラ汁と呼ばれるようになり
若いオナゴに人気だった

持ち帰る鍋を抱えて
買いに来ていたオナゴも居たぐらいだ

懐かしいなあハイカラ汁
久々にオレも食いたいな


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