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不思議✨骨董招き猫せんきっつぁん物語26「水と光が作り出すものとは?」

オレの名前は千両箱のせん吉
今はせんきっつぁんと呼ばれている

今、オレがいる場所では
いろんな話しが又聞きできる
勝手に聞こえてくるわけだが
その度に、オレの記憶が刺激されて
ついオレも話しちまうんだ

この前は葬式の話しをしていたのを聞いたんだが

人がこの世からオサラバする時、どうやってあっちの世界に行くか知ってるか?

知り合いがお迎えとして来るとか、
死神が来るとかいろいろ言ってるが、
そんな事じゃねぇ
ちゃんと自分で行くんだ

この世のお役目を終えて
最後の息を吐くと凄く眠くなり、
ほんの少し眠りに落ちる
その時に一生分の自分の人生を観る事になる。人生の復習ってやつだ

ほんの少しという時間だが
どうやらこっちの時間では数秒
向こうの時間だとかなりゆっくり

最期の自分を確認すると目が覚めて
お役目を終えた事を素直に受け入れる事ができる

そしてここからが凄い!

体はないからタマシヰだけが、
大きな水風船のようなものに包まれ
それが光に照らされた水柱と一つになって溶けこむと
スーっと上に上がっていくんだ

その柱は水と光でできているから、
それは綺麗で美しい
この世じゃないから
この世のものとは思えない美しさなのは当たり前だよな

どうしてオレがそんな事を知ってるか興味あるか?
それを言っていいかどうかは確認しなくちゃいけない事があるから
しばらく待ってくれ

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