不思議✨骨董招き猫せんきっつぁん物語7「オヤジはいい奴」

オレの名前は千両箱のせん吉
今はせんきっつぁんと呼ばれている

さてちょっとオヤジの事を話してみるか

オヤジはいい奴だった
最後はズッコケたけどな
ズッコケた話はいつか話してみるとして

本当にお人好しで
よしゃあいいのに面倒な事も黙って引き受けていた

ある日の事だ
店の前の柱に紐でまだ歩けねぇガキが
犬コロみたいに繋がれて泣いていた

そのガキには「よろしく頼む」と書いた紙がくっつけてあった

店の客がオヤジにガキを押しつけて
どこかに行っちまったんだ

オヤジに嫁はいねぇ
いるには居たが、店の客とトンズラしちまった

オヤジは黙ってその子を背負い
その日から子連れで店をやり始めた

ガキは女の子でよく見ると器量良し
そのうちオヤジに懐き始め
オヤジは楽しそうで
本当の親子のような毎日が
暑い日も寒い日もずーっと繰り返し続いていた

それがある日突然終わっちまったんだ

オヤジの落ち込みように
店の客達はオヤジが死んじまうかと
思ったぐらいだ

そんな時、不思議な事が起こったんだ

それはまた今度な



あれ？続きが知りたい！
早く言葉降ってこーい（by私）