休符と吃音
時々
ああこの人とは
どうやったって分かり合えないのだ
と感じてしまって
とてもとて も
さみ
しい気持ちに
なる
言葉なんて本当は
立て板に水とばかりにつらつらと
圧縮して並べ立てるものでは無い
切れ目だとか
沈黙とか
突っかかりとか
吃りとか
それだって言葉であって良いのじゃないか
休符が音楽であるように
気持ちを言葉にコンバートしていく中で
零れ落ちてしまうものをこそ
伝えたいのに
ね
伝わらないものだね
どんな哀しみの淵に立とうが
そんなことまるでなかったかのように
陽が昇って朝が来て
陽が落ちて夜が来て
繰り返し繰り返し全部が白茶けていって
果無くなって何もかも
消えてゆく
哀しいことばかりじゃないんだけど
ふとするとこんなことばかりを考えてしまう
どうか 忘れないでいて
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