Rhythmiaでの”透視ゼロ”ワークフロー:手技データの後ろ向き解析

Journal of Interventional Cardiac Electrophysiology Published: 28 June 2022
Rhythmia zero-fluoroscopy workflow with high-power, short-duration ablation: retrospective analysis of procedural data
Rhythmiaでの”透視ゼロ”ワークフロー:手技データの後ろ向き解析
Jose R.

背景
心房細動(AF)アブレーションでは、カテーテル位置の確認と留置のために透視検査が一般的に用いられている。技術の向上により、アブレーションを成功させるために必要な透視時間、および放射線被曝量は大幅に減少した。しかし、完全に安全な放射線被曝量はまだ知られていない。この原稿の目的は、RHYTHMIA HDxを使用した心房細動アブレーションでの透視ゼロでのワークフローについて説明することである。

方法
RHYTHMIA HDxマッピングシステムと心エコー(ICE)を用いた”透視ゼロ”ワークフローでのテクニック、急性期の手技の成功、安全性を説明するための単一施設の観察的経験である。de novoまたはredo AFアブレーションを受けた72人の連続した患者をレトロスペクティブに解析した。静脈へのアクセスは超音波で誘導された.ICEとマッピングシステムの磁気およびシース検出を組み合わせて、冠状静脈洞、中隔穿刺、左房への正確なカテーテル留置に使用した。局所インピーダンスを指標とした高出力、短時間でのアブレーションが行われた。肺静脈隔離は全例で実施またはタッチアップされ、オペレーターの判断でラインが追加された。

結果
この”ゼロ透視”ワークフローを用いて、全例が急性隔離を達成し、手技に関連する重大な合併症はなかった。平均手技時間は73.7±16.2分で、持続性心房細動(58%)と発作性心房細動(42%)が含まれ、透視に変更する必要がある手技はなかった。

結論
今回の経験では、ICEとRHYTHMIA HDxマッピングシステムを使用したゼロ透視ワークフローは、様々な背景のAF患者集団におけるアブレーションに対し実施可能であり、安全であった。このアプローチは、患者とスタッフへの放射線被曝をなくすことができる。