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技術士二次試験(建設部門)テーマ学習④「大規模地震対策」(共通課題)  その1:教材紹介    

技術士二次試験における個別テーマの学習記事です。
今回の課題は「大規模地震対策」です。

地震大国である我が国にとって、『大規模地震対策』は社会基盤整備においえても最重要課題の一つであり、技術士二次試験の設問候補として、恒久的に残り続けると断言できます。

過去の傾向を見ても、特に、大地震が発生した翌年度、翌々年度は設問となる確率が極めて高く、令和6年度、令和7年度の受験予定者は最初に手を付けても良いくらいのテーマのように思います。

また、『大規模地震対策』は、『自然災害の激甚化・頻発化への対策』に包括される内容であり、こちらのテーマにも応用が利くため、必ず押さえるべき最重要テーマの一つと言えます。


今回、記事作成にあたって、最新情報にアップデートするために、それなりの時間を投下して勉強し直しましたが、大規模地震対策についても似たような資料がかなり多い印象があります。

どの資料から参照すれば良いのか分からないという方もいそうです。

そこで、本記事では、教材を調べるための時短記事として、私がひととおりの資料を概観した結果を踏まえて、技術士受験用に参照するのに優先度の高い国の公式資料(※)4つ+αと、推奨する学習順序を紹介します。

※ 国の公式資料を参照する必要性については、以下をご参照ください。


(1)教材紹介・学習順序

技術士試験の勉強法に関する記事の中で、概観の把握には国土交通白書や予算書を参照することをお奨めしていますが、実は、地震対策だけは若干異なります。(国土交通白書も悪くはないです。)

というのも、地震対策は国全体の重要課題であるため、国土交通省のみならず、他の省庁とも連携した総合的な対応方針が整備されており、内閣府中央防災会議で議論され定めららた大方針があり、そこに紐づけられる形で各省庁の方針・施策が整備されています。

国土交通政策をおさえるだけなら国土交通白書を読めば良いのですが、本当の概要しか書かれていないことと、過去の地震防災からの流れの把握は出来ないのが欠点です。

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