9月21日(水)個人投資家向け説明会を開催しました(サマリー)
2022年9月21日(水)に、個人投資家向けのオンライン会社説明会を開催しました。今回は説明会でお伝えした内容をご紹介いたします。
会社プロフィール
日本鋳鉄管は水道管・ガス管製造をメイン事業として展開しています。売上高152億円、経常利益4億円、ROE2.9%、大株主はJFEスチールです。当社は主な市場が国内に限られることから、2022年4月から東証一部スタンダード市場を選択しました。
メインプロダクトはダクタイル鋳鉄関連で、上下水道の配水管の製造が売上の88%(133億円)を占めています。また樹脂管によるガス管製造も行っており、売上の12%(18億円)となります。
直接の顧客は地方自治体(Government)ですが、B to G through C(Consumer)のビジネスモデルです。サービスの提供を受ける市民の目を通して行政とお取引させていただくといったビジネスを展開しています。
外部環境と社会課題
1970年代から高度経済成長で新たな水道管の整備が進みました(グラフ青)。水道管の法定耐用年数は40年と決まっているため、青いグラフをそのまま右に40年スライドさせたものが緑のグラフです。本来ならばそろそろ大きな更新の需要が出てくるべき時期ですが、管路更新は依然低いままです。現在は毎年0.75%の管路が更新されており、仮にこのペースだとすべての更新には134年かかる計算です。
水道インフラを持続させるためには、老朽化した水道管路や事業体の疲弊などの課題を解決する必要があります。しかし、水道事業は主に水道料金の収入で成り立っているため、人口減少や節水機器の普及により財源が減っています。加えて事業体・工事業者の技術者不足もあり、DXなどを活用して生産性を向上させることが必要です。
成長・投資戦略
私たちは従来のビジネスモデル(原料調達>製造>販売まで)から脱却し、「All in ワンストップ企業」を目指しています。販売より後の施工からデータベース整備、診断、そして設計まで、何らかの関わりを持てるようにしていこうと考えています。
実際に、現場工事を楽にするような工具器具として「オセール」や「楽ちゃく」の開発、データ整備の「WEF」、水道管劣化診断の「FRACTA-AI」など、一つずつ解決の手段を開発し、提供しています。
詳細はコーポレートサイトにて公開される資料と動画をご覧ください。
(近日公開)
このようにパートナー企業と連携しながら、独創的な考え方、独創的な技術で業界課題の解決を目指します。
当社のSX(sustainability transformation)の視点として、①パートナーのファン化(知的資本投資)と②オールステークホルダーのファン化(社会関係資本投資)を掲げています。
カーボンニュートラルへの対応として、「電気炉建設チーム」を設置し、 キュポラ代替製法へと舵を切るべく推進中です。2030年にCO2排出量46%削減を目指しています。
また、ダクタイル鉄管の販売本数に応じた国際NGOウォーターエイドへの寄付や、工場近隣の久喜菖蒲公園で地元の皆様向けのイベントの継続的な実施などもおこなっています。
業績ハイライト
2023年3月期第1四半期の業績は表のとおりです。売上は前期比増の見込みですが、価格改定を上回る物価高騰の影響により、経常利益は前年比横ばいの予想です。
IR方針(株主還元)
今後も株主の皆様への積極的な情報開示と対話、そして株主還元をIR方針として掲げてまいります。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。