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憧れのものづくり業界。入社3年目で実感した仕事への誇りと新たな可能性【Interview.05】

日本鋳鉄管で働く社員を紹介するインタビュー企画の第5弾では、2021年の新卒入社3年目のTさんをご紹介します。製造部 小管製造室・期待のルーキーとして全力投球しながら成長を続けるTさん。日々社内外を横断しながら活躍する彼に、仕事との向き合い方や新たに見えてきた自分の可能性についてお聞きしました。

就活中に工場を見て、日本鋳鉄管に入社を決意。

– 大学時代はどんなことを学んでいましたか?

工学部の「先端材料工学科」というところで有機材料の組織や鉄鋼関係、太陽電池の研究などを幅広く学んでいました。

高校時代から「ものづくりに関わりたい」という想いが強くて、この学科なら、あらゆるものづくりの根っこになる様々な材料を学べると思って選んだんです。

ものづくりに興味を持ったのは、幼い頃から集めていた腕時計がきっかけのような気がします。自分が好きな製品が出来上がっていく工程を想像するのが好きで、ものづくりに携われたらという思いに変わっていきました。

– 日本鋳鉄管を知り、志望したきっかけを教えてください。

正直もともと会社の存在は知りませんでした。就職活動中に、就職情報サイト経由で偶然お勧めされたのが出会いです。何気ない気持ちで選考に参加したところ、興味が高まっていきました。

選考が進む中で、実際に工場を見学する機会があったんです。目の前で溶けた鉄が流れていく様子や、鋳鉄管が出来上がっていく様子は、自分の想像以上の迫力でした。すごくスケールが大きい事業をやっているんだと実感でき、入社したいと思うようになったんです。

今所属している製造部は、配属が決まる前から希望していました。就活時に工場見学で目の当たりにして強く興味を持ったラインを担当させてもらっているんです。


スムーズな製造を実現するために。苦悩しながらも一歩ずつ前へ

– 今の仕事内容について教えてください。

7名のチームで工場で小管鋳造の操業管理を担当しています。運ばれてくる溶けた鉄から、鋳造された鉄管を熱処理する部分までが私の担当範囲。ここを「上工程(かみこうてい)」と呼んでいます。その熱処理から後の工程は「下工程(しもこうてい)」と呼んでいます。

操業管理は、現場のメンバーとの連携が欠かせません。まだまだ経験が浅いので、現場の方から学ぶことだらけです。ベテランの先輩方に、現場の感覚を教えていだきながら、製品が問題なく製造されるよう、日々奮闘しています。

–連携が重要なんですね。現場の方から学んだことを教えてください。

鋳造後の鉄管の様子をひと目見るだけで設備の異常に気付けることが本当にすごいと思います。目の前で起きた事象をその場で判断しながら動いていて、「鉄は生き物」であることをまじまじと突きつけられました。

操業管理では、基本的に数字を見て現場に指示を出します。ですが、現場でしかわからないこともたくさんある。私も現場の変化に応じて状況を見極められるようになりたいですね。

– 経験豊富な現場の方へ指示出しをする上で難しい部分はありますか?

日々難しいなと悩んでいますね(笑)。生産管理部と現場の意見の橋渡しをしながら、製品を安定的に製造するのは大変なこともあります。

生産管理部は、お客様からいただく受注から生産計画を立てています。その後、その生産計画や製造量を、現場の運用に落とし込む必要があるんです。しかし現場との意思疎通がうまくできていないと、例えば現場のキャパオーバーが起こるなどの問題が生じてしまいます。互いの要望を伝えるだけではうまくいきません。

ですが、良い製品を作ってお客様に届けたいという思いは皆一緒です。できる限り、双方の意見をすり合わせて、一緒に良い生産を実現したいと思っています。最近では、これまでの経験を活かしてあらかじめ問題が生じないよう調整できるケースが増えてきました。さらに経験を増やしていきたいですね。

現場、社内部署、取引先、全ての架け橋になって化学反応を起こしたい

– 日本鋳鉄管での仕事のやりがいや面白いと感じる点を教えてください。

操業管理だけでなく、社外の方と打合せをする機会が増えました。とても新鮮で楽しいです。

印象的だったのは、工場内の設備更新の工事を担当したことです。工事をお願いする取引先の方との打ち合わせ、見積もりのやり取り、工事計画の設計、そして完成まで一連の流れを任せていただきました。

取引先の担当の方に「事前の打ち合わせをきっちりしてくれたことで工事がやりやすかった」と言われたときは、とても嬉しかったですね。

社内外ともに密に連携する必要がある仕事を任せていただくことが増えたので、新たなやりがいを感じています。

工場の操業管理は、私が担当するラインが停止した場合、溶かした鉄の行き場所がなくなり工場全体の操業が止まってしまいます。大きな責任感が伴う仕事ですが、入社前に感じた通り、スケールも大きく気が引き締まります。

休日に街で見かけた工事現場で、当社の鉄管が使われているのを目撃すると、「日々製造しているものが、こんな風に役立ってるんだ」と実感します。仕事に向き合う気持ちも変わりましたね。

– 今後の目標を教えてください。

今担当している現場の製造工程がスムーズに進み、今以上に働きやすい環境にすることが一番の目標です。操業管理のスキルを上げるだけでなく、外部の方と連携して設備の改善にも取り組んでいきたい。工事をお願いする取引先に対して、自分が現場視点での意見出しや提案ができるようになると、もっと使いやすくて働きやすい設備を実現できると思っています。

上司からの教えである「立ち止まるな、走り続けろ」という言葉を胸に、ついのんびりしがちな自分を奮い立たせてこれからも頑張りたいと思います。


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