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「水の大切さ」を伝える先生になるぞ!〜ウォーターエイドとの取り組み〜

12月10日(金)、当社久喜工場において、世界34か国で活動する水・衛生専門の国際NGO(※)ウォーターエイドによるスピーカー講習会を受講しました。スピーカー講習会とは、小中学校へ出向いて「水に関する授業」ができるようになるための講習です。当社の参加者は、社長を含め選りすぐり(?)の13名。ウォーターエイドの「杉ちゃん」と「みこさん」、2名の講師による講習会でした。
※NGO:Non-Governmental Organizationsを略したもので「非政府組織」

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久しぶりの「授業」

午前中にレクチャーを受けて午後から実習というプログラムだったので、午前中は一方通行の講義かと思いきや、参加型の授業でした。選択肢の質問形式あり、登場人物になり切って考える時間あり、数十年ぶりに受ける「授業」に懐かしさも覚えつつ、のめり込みました。

一つ目の授業は、東アフリカの国で毎日こどもや女性が遠くまで歩いて水を汲みいかねばならない、そういう地域にやってきたNGOとどのように対話するのか、という内容です。

二つ目の授業は、災害が発生して一日で使える水が制限されたとき、何を優先させていくのか、それが○○日続いたら…ということを考えるものでした。

いずれも、現在の日本において「水道の蛇口をひねれば当たり前に飲める水が出てくる」ことのありがたみを実感する内容でした(感服)。水道管を通じて水に関わっている当社の社員であっても、私を含めて皆さん改めていろいろと考えさせられたようです。

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(模擬授業の様子)

はじめての授業体験

午後はいよいよ実習です。台本を見ながらのトライアルとして、グループを4つに分けて、それぞれ授業する側(講師側)と受ける側(受講する学生側)の役を交代でやってみます。

今回の授業テーマは全部で6つあり、「スポーツと水」「みんなのトイレ」「マイウォーター・アワウォーター(My Water Our Water)」「もしもトイレがなかったら」などすべて水に関わるものです。ちなみに私のグループは「マイウォーター・アワウォーター(My Water Our Water)」のテーマで、内容が高度で盛りだくさんでしたので時間配分に特に苦慮しました。でした。

実際の授業では、受講者である学生さんたちと上手く対話できているかが重要なのはもちろんのこと、決められた授業の枠(時間)があるので、講師による時間配分も必要です。試行錯誤しながら模擬授業をやってみます。

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(模擬授業の様子)

授業が終わったら、生徒役が良かった点・改善点を書き出し、先生役に伝えにいきます。声が良く出ていた。わかりやすかった。受講者と上手く対話できていた・・・などたくさんの意見が出ました。一方、アドリブがもっとあればよかった。少し時間が余ったので時間配分に工夫が必要・・・といった要改善の指摘も出てきます。

授業をする側(先生役)と受ける側(生徒役)を入れ替えて実施することで、それぞれの視点での改善点に気づくことができました。

そして、これを何度かチームを変えて繰り返し、反省点を踏まえて工夫しながら取り組みます。ウォーターエイドの杉ちゃんとみこさんからもアドバイスをいただき、最後は「何かつかめたかも!」という達成感を得ることができました。

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修了証をいただきました

最後に講習の振り返りがあり、今日の感想をひとりずつ話をしていきます。

「若いころの研修を思い出した」「改めて水の大切さを実感した」「トイレが大事と気づいた」などなど、さまざまな感想が飛び交いました。

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感想のシェアタイムの後は修了証授与式です。
修了証がいただけるとは嬉しい限りです。責任感も湧いてきます。

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一日で水に関する多くのことを学ぶことができました。でもまだまだ教室で授業するには練習が必要な気がします。教材はいただいたので、家でも練習しようかな。

この日はとても充実した一日でした。水に携わる者として、普段から視野を世界、あるいは有事に広げて考えてみる、感じてみることはとても有意義なことだと、改めて考えるところも多かったです。
今後、実際に小中学校へ「水の授業」を実施した際には、またnoteでご報告したいと思います。

最後に、講師をつとめてくださったウォーターエイドの杉ちゃんとみこさん、ありがとうございました!(受講者一同より)




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