カフェ滞在の小考察「浄土の集い」を感じた安穏な場所。

「お題目を心にもお唱えし、日蓮大聖人の図顕なされた大曼荼羅ご本尊を心に観じれば、法華経の功徳現前して、三仏を観、その場は即霊山寂光浄土となる。」

カフェでの滞在時間について大雑把ではあるが少し考えてみた。

利用した店舗は地元のスターバックス



店内の状況
来客人数=14人+乳児1人
客層年齢=20代〜50代
分類=ファミリー1家族(大人2人、乳児1人)、男女1組(2人)、主婦客1グループ(2人)、個人客8人(検証者1名除く)

【店内外様子】
・スーツ姿の会社員と思われる女性1人、資料を広げて仕事を行なっていたような様子を確認。
・店内3人の女性がノートPCを扱っていた。
・店外では1人の20代男性がPCを扱っていた。
・主婦客1グループ(2名)は、談笑していた。
・男女1組(2人)
・ファミリー客1グループは、夫婦と思われる男女がそれぞれスマホを扱っていた。乳児らしき子供は、母親と思われる人物におんぶ紐で抱っこされながら寝ていた。


【入店時の混み具合】
注文受付カウンター2ヶ所あり、入店時は2人個別客がオーダーをしていた。検証者は3人目。後ろに1人入店してきた。
ほぼ待つことなく、すぐにオーダーができた。

【店内外の客席数】
約60椅子席がある中、椅子を占有していた客数は14人だったので、席数にはかなり余裕があった。




・注文商品=ダークモカチップフラペチーノ1杯のみ。
「これを選んだ理由=ストレートな飲み物だと一気飲みの所要時間が短いため、人気商品のドリンクを摂取する最短時間検証のため。」
・サイズ=タンブラー(トールサイズ)

【時間経過について】
・入店時間=14時09分(iPhone表示時間)
・初回注文時間(レシートタイムスタンプ14:06:46秒)※実際の時間から誤差が生じていたと思われる。
・商品が提供されるまでの経過時間=約1分35秒
・提供ドリンクを飲み干す所要時間=4分30秒
(冷たさを堪えて、ストローで一気飲みに近い状況。チョコチップが詰まり中々思うように飲め無かった。時々コメカミにキーンと来た!)

商品を飲み終え、お土産にドリンクを2杯さらに購入し商品を受け取って退店した。
注文時間14:16:52秒(レシートタイムスタンプ※実際時間より誤差あり)

退店時間=令和6年6月26日(水曜日)14時20分
店内滞在時間=約11分(お土産用オーダーを含む)

ドリンク1杯だけを急いで飲んで退店するには、空いていれば5分くらいで可能とみる。

【検証者体調状態】
ほぼ行動可能な状態。平熱、感染症無し。持病あるが、この検証には不向きな問題はないと判断。
喘息がまだ完治していないが、それでも頑張って冷たいドリンクを飲んだ!

【提供商品への評価】
人気No.1ということもあるだけに、とても美味しく頂いた。

【店員の対応】
注文係(女性)=笑顔で親切丁寧な説明をしてくれて大変好印象を受けた。
帰る際に、「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています」と元気よく言われた。

商品提供係(男性)=「お待たせしました。こちらからお受け取り下さいと案内され、ホイップをどうしますか?」と要望を聞かれ丁寧な対応だった。
商品を受け取り、「ありがとうございます」と言うと笑顔で「どうぞごゆっくりなさって下さい」と明るく雰囲気良く返答あり。

【検証客席位置】
隅っこの席にて対面2人用席にて検証開始。

【検証による小考察内容】
この検証には、3者の立場をそれぞれ考察したい。

①店舗経営側の視点
②店舗サービスを受ける客(持ち帰り客と店内飲食客)
③店舗を通りかかる客

【① 店舗経営側の視点】から。

検証者は店舗経営者ではないので、あくまでも推測を仮定し考察する。

🔵来客数は、その季節や期間限定商品提供による宣伝集客、実際に客足は、店舗によっての立地や、季節毎やその曜日によっても変化があると推測する。これらは全て販売実績に繋がるものであるので、来客数が店舗の座席数のキャパを超過する状況下では、客の回転が加速すれば、相対的に収益は得られることに違いない。逆に客数が少ない時には、店内には活気が無く、客足が客を呼ぶということの効果は見込みがないと考える。

客が退店した後の、テーブル、座席などの清掃処理に関しては、ある程度は店員が清掃を行うため、店内が混雑している時などは、対応しずらい状況はあると言える。しかしそうした混雑した中では客自身が利用するまたは、利用後のテーブルを拭くと言う事も無いとは言えない。

【② 店舗サービスを受ける客】

《客の分類的背景》商品を購入し、持ち帰りする客と店内飲食を希望する2種の客がある。来客の分類として区別すると、学生、家族、友人関係などの何らかのグループ、仕事中以外の単体客、仕事中のビジネスマンなど、またビジネスマン以外の職人などが挙げられる。

🟢店内の客席数の混み合いによって、実際に店舗で飲食を希望とする場合とそうではない状況もあるが、ここでは飲食をする客たちが、実際に店舗で時間を過ごすことの内容について考えてみると、とりわけ
1=個人として
2=グループとして
3=仕事の休憩や、時間を有効的に使う場として

🟢店舗内に客数が大勢いる時には、オーダーするまでに時間もかかるので、時間に余裕のある場合にはいいが、空いている時などは客側にしてみると嬉しいと思えることも人によってはあると考える。

🟡今回、店舗内で『飲食以外』に確認した実際の客のそれぞれの行動は以下の通り。
(どれが多いかと言う統計には不十分なDATAなので、ここでは何が多いかと言う判断は除く。また利用目的に関しては個人への確認は行なっていない。あくまでも風景観察による主な行動を観察した範囲による。)

🔸スマホ/タブレットの使用
🔸読書(雑誌を含む)
🔸PCの使用(仕事/娯楽等を判別しない)
🔸ビジネス上の何らかの資料を展開
🔸談笑(少し離れていても話内容が聞こえるまぁまぁの声量を確認)
🔸ただドリンクをひたすら一気飲み(検証者1人のみで他に誰もいなかった。間違いなく店員に変な客と思われたかもしれないと想像する。)

【③店舗を通りかかる客】

・店舗を通りかかる人の心には、人が集っている場所に気が向くという心理が働く。
これによって、店舗に立ち寄り商品を購入することもあれば、経営側の収益には集客プラス効果があると言える。
誰もいないところは、人気が無いというマイナス印象も湧き起こるが、スタバに関しては名称がすでにブランド化しているほど有名になっているので、人気が無いという印象を与えることは今のところ考えにくい。しかし同じようなカフェが立ち並んでいた場合には、人が多く集っている場所には、待ち時間などを多少は気にしても、列に並ぶと言う不思議な現象も起きるものである。
そうもなれば誰もいない店舗よりは、空いている時であれば、店内にそれなりの時間、滞在すると言うことは、サクラではないが客寄せ効果はあるのではという心理的効果戦略も期待できるのではと思う。
ただ、店舗内が著しく混んでいる時には、中には客足が遠のく人も無いとは言えない。

🟤今回の検証で店舗内の観察を行い、実際に検証者は、

状況にもよるが注文したドリンクをできる限り早く摂取し、退店することでどのくらい店舗及び、他の客に対して貢献できたのかという結果を考えてみるが、さほど何の影響も与えなかったと判断ができる。


店舗側から見た場合、恐らく急いでいる客なのか、変わった客なのか、いちいち気に留められるような客の行動ではなかった事も判断する。

また検証者が退店時には、検証者が入店時に既にいた客は、誰1人として退店はしていなかった。店内滞在時間は、追加の持ち帰り商品をオーダーして計、約11分であった。


追加注文がなければ、急いで約5分くらいで退店が可能だった結果と言える。
果たして、提供されたドリンクを急いで飲み干し、退店することが最善のマナーと言えるだろうか?


カフェとは私たちにとってどの様な用途として、また経営側がサービスとする内容や店舗のあり方、客を受け入れる体制として、どの様な施設的な準備が施されているかという、現況も無視はできないと考える。
店内には静かなBGMが流れており、個人単体客にも優遇したカウンターの様な個人席もあり、そこには珍しく電子機器の充電ができるように電源の無料提供がなされている。このサービス姿勢には、経営者側の営業指針として、今では珍しくはないのかもしれないが、この用意がされた当初は、非常に珍しいサービスでもあったことは記憶に新しい。
サービスの提供があるからといって、利用者たる客にも節度を持つ、必要性があることは否めない。
今回、とあるスタバネタで注目されている問題についての内容は、常連として利用者がスタバで勉強をしていたら、店員にまた来てくださいと言う言葉をかけられ、喜びの心境を発信したことにより、その地域のいけず文化という視点から、本音はこうだというリプが一部で話題となった。それによると本音は「もう二度と来るな」という事の意味であるという。
私もその地域で、飲食店を利用したり、買い物をしたことがあるが、「またお待ちしています」という言葉はどこでもかけられる。そこの店員がどの様な心境で言葉をかけたかは、その状況を店員によって何らかの説明があり、加えられるのであれば、第三者がそうなのかと判断ができるが、当事者二者間だけのやり取りに、第三者が横から槍を差し込む必要があるのだろうかと考える。その発信者の情報を見ても、実際にどの程度の時間利用していたのかなどの状況が掴めない。

もしその地域で買い物等をして「またお越しください。お待ちしています」と言われたら、「何だと!本音はもう来るなってことを言いたいのかっ!」って突っ掛かったらどうなると思うだろうか?答えとしては、よほど迷惑をかける様なことが実際に無い限り無いと思うが、こんなことも連想する。

🟠尚、今回の検証店舗では、店舗内滞在時間制限などに関する願い立てのような表示はどこにもなかった。
しかしこれらの時間に関する滞在制限は、個人による配慮がある程度は必要なことであると思うが、この配慮をどのような基準として定めるかは、その店舗の時折の状況によって判断を行うことが望ましいと考える。

🟣【僧侶の視点から】

今回の現場観察をしてきて小考察を行なってみたが、私は仏様に仕える僧侶であるので、仏教的解釈を加えるとどうなのかということも考えて自らの糧としたい。

『妙法蓮華経如来寿量品第十六』
「我がこの土は安穏にして天人、常に充満せり。園林もろもろの堂閣(どうかく/建物の意)、種々の宝をもって荘厳(飾る意味)し、宝樹花果、多くして衆生(生ける命/人々など)の遊楽するところなり。諸天、天鼓を撃って常に伎楽をなし曼荼羅華をふらして仏及び大衆に散ず」とある。

「我がこの土は安穏にして天人、常に充満せり。」人は、危険なところには寄りい難い。行きたく無いものだ。安心安全なところだからこそ、その場にいられるし求める場所でもある。
そして何よりも「遊楽するところ」=遊び楽しいところであることは欠かせない要素と言える。
これは店舗側、利用者側にとっても双方に利がある。
人を呼び込むためなら、必要条件でもあると言える。

「園林もろもろの堂閣(どうかく/建物の意)、種々の宝をもって荘厳(飾る意味)し、宝樹花果、多くして衆生(生ける命/人々など)の遊楽するところなり。」
その建物などが居心地の良い、整えられた環境は、普段、自分の家と違う感覚を持つものでもある。ところ変われば気分もまた変わり、楽しいとか、気分が乗ると言うことも人であればあって不思議ではない。

「諸天、天鼓を撃って常に伎楽をなし曼荼羅華をふらして仏及び大衆に散ず」
スタバなどカフェには、何かしろ心地よいBGMが流れていたりもする。聞くところによると、スタバで流れているBGMは、人にリラクゼーション効果が高いとされるBGMに作られているという。経文にある天人が、天鼓(太鼓)を撃って常に伎楽(音楽)を流していると言う光景に加えて、曼荼羅華をふらして仏及び大衆に散ずとは、花には芳香があり、良い香りが充満している場所であると言う意味である。昔はカフェ、喫茶店というと喫煙の場所のイメージが強いが、今はどこのカフェでも禁煙となっている場が多い。
コーヒー豆の香りや、甘いフレーバーの匂いなど、精神的にも落ち着く環境が整っている場所というのは、まさしく浄土の世界のようにも思える。お寺もこのように多くの人々からも必要、求められる場としてご利用いただけるように努力する事も、また住職、僧侶の責任と強く感じる中に多くの反省をさせられる。お寺で、唱題や瞑想、心に安らぎを得る場として、生きることの意義について人生を見つめられ、希望や勇気、心に力を得られる、安らぎを与えてくれる道場としてのあり方をしっかり見つめて整えていきたい。

🙏お題目を心に唱え、日蓮大聖人図顕の大曼荼羅ご本尊を心に観ずれば、その場は霊山寂光浄土となる。今日、この場において僅かな時間であったが、有意義な時間を過ごせたことに、心からご本仏様、諸天善神、そして日蓮大聖人に感謝の気持ち、ありがたい気持ちで心もお腹もいっぱいになった気分にして頂いた。

最後にまとめると、実に色々な用途を目的として利用している人が多い。それらは誰かが制限できる問題では無いかもしれないが、かつてファミレスでドリンク飲み放題で1日中利用していた人々、学生の勉強だけではく、仕事上や趣味の同好会が大勢でミーティングと称して利用している人々も実際にあった。
規制をかけるかどうかは、実際にはその経営主体側の判断によるので、もし多忙な状況下であれば、店員が何らかの退去のお願いを言うべきであり、それがあればそれに従えばよろしいと思う。
SNSで人が、人の優しさを感じて発信した内容に、一々それは違うという心境を述べたところで、いった本人の意思によるものでは無いのだから、慎むべき言動では無いだろうか。
このような事1つにも、今の世の中の人々の混沌とした暗いものを感じてならない。
人の喜びや感謝の心の光を世界に広げていきたいものだ。
今、この日本でも今日1日の食事さえ手に入れるのが困難な中、懸命に生きている人たちも実際にいる。
心暖かい世の中にしなければならないことを思うが、一方SNSでは、荒んだ状況を目にすると耐え難いものがある。実に寂しいものだ。多くの皆様の平和を心より願っています。南無妙法蓮華経 合掌礼拝