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【日大通信】現代教職論 2023年~2025年(科目コードT10100)課題1

現代教職論(科目コードT10100)課題1
横書解答
 近年の教員に求められる資質・能力とは何か。まず近代以降の日本の教員養成の
歴史的変遷について整理し,そのなかで教員が担ってきた役割をまとめること。次
に近年(1980 年代~現在まで)の関連法制改正等で「教師が身につけておくべき
資質・能力」とは何かについてどのような指摘・議論があったか論述しなさい。
 〔注意事項:テキスト1 章・2 章の記述が中心になるが,単純に要約して抜き書
きして並べ替えただけのレベルは論述とは認めない。またweb 上で資料や情報を
得ることは否定しないが,答申等の文言をそのまま箇条書きするなど記載事項を羅
列するだけのものも論述とは認めない。どこかに書いてあるものを書き写すのでは
なく,それがどういう意味をもつのか(読み手に対する)「説明する」文章として
記すこと。〕

〈ポイント〉
 教育改革(教員養成も含まれる)が推進されるとき,様々な教育問題が社会問題
として強調される。「何かを変える」「何かを問題視する」ということがどのように
影響してきたのかをテキストから学んでほしい。この「何かを変える」ということ
を目指しているということは,教員養成でいえば「期待される教員像」があるとい
うことである。教員に何が求められているのかを考えていただきたい。
〈キーワード〉
 教員免許法(施行規則)の改正
 教員養成の仕組み
 教員免許状取得に必要な科目

近年の教員に求められる資質・能力について論じるためには、まず近代以降の日本の教員養成の歴史的変遷を整理する必要がある。明治時代には、国民教育に必要な教員を養成するために、師範学校が設立された。この師範学校は、初等教育の教員養成機関として、その後の教員養成の基礎となった。戦後は、1947年に教育基本法が施行され、教育行政が大きく変革された。これに伴い、新たな教員養成制度が整備され、大学の教育学部が教員養成の中心となった。

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