生還

年末年始のはなし。








一回死んで生き返った。そんな感じ。

年末年始にかけてコロナにかかって体も心もしんどい時期がつづいた。コロナの後遺症なのかずっと活動力も意欲もなくて。
生きる気力というもんがない状態だった。全然死にたかった。しぬとしても寒いのとか痛いのとか怖いのはいやなのであったかい部屋で毒ガスすって死にたいなとか考えてた。いいこともわるいこともくだらなくてどうでもよくなったし、毎日息をただして時間が過ぎるだけの生命体になった気がして、もう何もかも要らないから生きることを放棄したい気持ちになってた。

しかし波がすぎさった。
続く頭痛と倦怠感はなくなって、今は気力がもどっていろんなことをしたいと思えている。久しぶりに友達とごはんを食べた。幸せだった。人と話したくない時期が半年近くあったが今はいろんな人と楽しく過ごしたいしどこかへ出かけたいって思っている。映画を見ていてもどこかに出かけても将来の生活に夢見ても、ふと不安が頭をよぎったりしていたけど、こういう突然の寂しさと悲しみを感じる回数も減った。

きっと落ち込んでいたんだ。
頭によぎる悲しみがやっとお守りになった。




昨日は授業後友達の家にいって映画をみて夜中にチャリで帰った。夜風がきもちよくて、映画の余韻にひたりながら幸せな気持ちで帰った。これはモラトリアムなのだね。この時間は期間限定で、きままに過ごせる今はどんなに貴重かを最近よく感じる。
大人になってもくだらないことを笑っていたいし、しょうもないことで一生懸命になるのはダメなことではないんだとおもった。

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