LookとSeeってどっちも「見る」という意味なのにどう違うの?
英語コーチをしていると、日本語で、「見る」ということを英語でいう場合、「Look」と「See」のどちらを使えばいいのかということをよく聞かれます。今回は、こんな「Look」と「See」の違いについて解説したいと思います。
Lookは主に自動詞で使われる!
自動詞、他動詞と聞いて、ピンとこない人もいるかもしれません。まずはそこから、解説します。
自動詞とは、主語がその動詞の動きをするということを表す動詞です。
例えば、
I stand.
私は立つ
The sun rise.
太陽が上がる
などです。あまり、意識しないところでは
I go to shopping.
私は買い物にいきます
などがあります。自動詞の場合は、後ろに前置詞+名詞をとって、文をつなげることが多いです。
そして、肝心の「Look」ですが、こちらは前述したように自動詞です。
つまり、主語のひとが、自分から積極的に「見る」という動作をするということになります。
例えば、
I looked at the picture.
私は(自分から進んで)その絵をみた
Look up.
(自分から)見上げなさい
上記のような()の中は通常の訳には出てきませんが、自らやるという要素が入ってます。
Seeは意識しなくても見えているということ
一方で、see というのは他動詞で、何かが見えているという状態を表す単語となります。
例えば、
I saw the cat on the table.
テーブルのうえにねこがいるのを見た。
I saw Mt Fuji.
富士山が見えた。
というように、積極的に見るのではなく、目に入った。そこにたまたまいるのを確認したという意味になります。
それが、派生して、seeには便利な使い方ができます。
それは。。。
何かがそこに「いる。」「いた。」という表現に使えます。
例えば、猫がテーブルの上にいたという場合、
The cat was on the table.
という言い方をする人も多いかと思います。
だけど、なんか違和感がありませんか?
直訳すると、「猫は、テーブルの上だった」
何となくイマイチですよね。
動詞を、「stay」に変えたとしても、今一つ。
そこで、「see」が使えます。
I saw the cat on the table.
テーブルの上に猫がいるのを見た→テーブルの上に猫がいた。
I saw my son at home.
家に息子がいるのを見た→息子は家にいた。
I saw the watch on the desk.
腕時計が机の上にあるのを見た→腕時計は机のうえにあったよ。
などと使えます。
「見る」という意味よりも、目に入ってそこに「いる」「ある」ということを確認するという意味がある、ある意味、いろいろ使える動詞として便利に使えます。
ぜひ、英会話の中で積極的に活用してください!
尚、もうひとつの「見る」という動詞の「Watch」ですが、これは、動いているものを見る時に使います。
スポーツや、動画、動物などを見る時はこちらです。動物では鳥を見る時は「Bird watching」です。
「Bird seeing」「Bird looking」とは言いません。
例えば、
I watched youtube for a long time.
わたしはYoutubeを長い時間みた
I watched baseball yesterday.
私は昨日野球をみた
などとなります。
ぜひ、「Watch」も積極的に使ってみてください。
英語上達に興味がありましたら、こちらもご確認ください。
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