見出し画像

中小企業診断士ってなんなの?

この記事は #診断士アドカレ の1日目です。
中小企業診断士&中小企業診断士試験 Advent Calendar 2023

ノリと勢いで生きてます。中小企業診断士のサブローと申します。
たまたまXでアドカレの募集も見かけたのでこれもノリと勢いで参加しました。よろしくお願いします。

中小企業診断士って?

皆さん、中小企業診断士ってご存知ですか?
いろんな会社を調べて・・・「お!この会社は!」

ワイは中小企業診断士や!

そうです・・・嘘です、違います。
一応国家資格です。知名度はそこまで高いとは思いません。顧客である中小企業のシャチョーさんすら知らない人もたくさんいますw

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断や、アドバイスを行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。現在全国で3万人ほど登録されています。

中小企業診断士って何が出来るの?

では中小企業診断士って何ができるのでしょうか?
それは・・・
中小企業診断士と名乗ることができます!!(ドヤッ!!

・・・はい。それだけです。

世の中『士業』と呼ばれる資格は有名無名いくつもありますが、いわゆる『八士業』と呼ばれる士業は聞いたことがあるかもしれません。
八士業とは、弁護士、弁理士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、海事代理士です。
八士業はその資格をもっていないとできない業務、『独占業務』があります。例えば、弁護士であれば、裁判書類の作成や刑事裁判の弁護人、税理士であれば、税務の代理や税務書類の作成など。

それに対して中小企業診断士は『名称独占資格』と呼ばれるもので、試験に合格し(試験以外に養成課程を卒業でも可)、経済産業省に登録されて初めて名乗ることができます。登録しないと名乗れません。
ただし、中小企業診断士のみに認められている業務はありません。

「経営コンサルタントの唯一の国家資格!!」とも言われますが、別に中小企業診断士を持ってなくても経営コンサルタントをやっている人はたくさんいます。

中小企業診断士ってどうやったらなれるの?

中小企業診断士になるためには上でも少し触れてますが2つのルートがあります。
共通するのは

1.中小企業診断士第1次試験に合格する。
まず、例年8月一週目の土日二日間でおこなわれる「中小企業診断士第1次試験」をクリアする必要があります。

第1次試験は7科目、マークシートでおこなわれます。
7科目とは
A:経済学・経済政策
B:財務・会計
C:企業経営理論
D:運営管理( オペレーション・マネジメント )
E:経営法務
F:経営情報システム
G:中小企業経営・中小企業政策

この試験で7科目合計で420点以上(ただしひとつでも40点未満の科目があったら不合格)獲得するとクリアです。

1次試験合格後は2つのルートがあります。
多くの人が選択するのは

2-1.中小企業診断士第2次試験に合格する。
第2次試験は二段階です。まず、例年10月下旬〜11月上旬に筆記試験がおこなわれます。こちらは4つの事例が問われます。
4つの事例とは
A:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I<組織・人事>
B:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II <マーケティング・流通>
C:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III<生産・技術>
D:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV<財務・会計>

この筆記試験で4科目合計で240点以上(ただしひとつでも40点未満の科目があったら不合格)獲得すると次の口述試験に進むことができます。

口述試験は、ここ数年は年明けの1月におこなわれます。面接官の問いかけにその場で回答する10分程度の試験です。口述試験はほぼ100%通過するものなので第2次試験の筆記試験をクリアすれば診断士試験合格は果たせたも同然です。

もうひとつのルートは

2-2.中小企業診断士養成課程を卒業する。
中小企業診断士養成課程とは、第1次試験合格者が中小企業大学校や大学院などに通学し、主に演習や実習を通して中小企業診断士の実務に必要な実践力を身につけていく場所です。大学院を兼ねているところもあり、同時にMBAを取得できるところもあります。期間は養成課程により異なり、半年〜2年、費用も200万〜300万程度かかります。

試験合格率は、第1次試験:20%〜30%、第2次試験:「筆記の絶対評価なのにここ数年なぜか」18%台で安定、なので合わせると4%〜6%くらいでしょうか。
令和4年度試験では1,625名の試験合格者、養成課程は400名程度の卒業者がいると言われているので2,000名くらいの診断士(未登録含む)が誕生しています。(試験合格者は実務要件を満たさないと登録はできません)

中小企業診断士って食えるの?

「足の裏の米粒」と揶揄されたりする(取っても食えない)中小企業診断士。
中小企業診断士になったとして食っていけるのでしょうか?それは。。。

人による!

はい。人によります。もちろんそれだけで生活している人もいますし、全く資格を活用していない人もいます。

ここで統計資料を見てみましょう。
厚生労働省jobtagによると平均年収は780.9万円だそうです。(2023/12現在)
また令和3年に一般社団法人中小企業診断協会が所属会員に活動状況のアンケートをおこない、年収(または売上)を聞いた結果は以下でした。

引用:https://www.j-smeca.jp/attach/enquete/kekka_r3.pdf

全国の診断士協会に入会している診断士は1万人程度といわれているのでアンケートの母数としてはかなり少ない人数ですが、それでも5%弱の診断士が年収(売上)3,000万を超えています。自分が知っている中ではワンオペ6,000万を超える売上があるセンセーもいらっしゃいます。

まさに「人による!」「自分次第!」そんな資格だと思います。え?お前はどうなんだ?
自分は多少の収入はありますが付き合いの飲み会代も嵩むので出費のほうが多いですw

最後に

ということで#診断士アドカレ の1日目はテーマである中小企業診断士のご紹介でした。興味がある方はワイをフォローしていただくと有用無用なネタをつぶやくかもしれませんのでよろしこ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?