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三原市のお好み焼き「てっちゃん」

中国地方のまち歩きをするなかで、広島県内の地域ごとに美味しいと評判のお好み焼きを片っ端から実食する、というチャレンジを行っているのですが、せっかくなのでnoteにて皆様と共有させていただくことにしました。
今回、シリーズ第一回としてご紹介するのは、三原市の「てっちゃん」です。
三原市は広島県内でも独自のお好み焼き文化を持つ街です。
第一に、鳥もつを入れた三原焼、というジャンルの存在です。これは市の関係者によると、養鶏が盛んな土地柄(広島県内の鶏肉生産の半分を占める)によるものとされています。
第二に麵を入れたお好み焼きを「モダン焼き」と関西風に呼ぶ、広島県では他にない文化の存在です。これは、「三原市の産業基盤を築いていた『帝人』や『三菱』の存在が大きいと推測されてます。当時から、関連企業の仕事で関西からの来客も多かったと思われ、関西での呼称である『モダン焼き』と注文を受けることが多く定着したのではないかという見方が一般的です」(三原焼き振興会ウェブサイトより引用)とのことで、港を中心に高度成長期には大いに栄えた「工業都市三原」の特徴と言えますね。

コロナ禍の影響でながらく店内で食べられなかったため、これまではそれこそ何度もテイクアウトで食べていたのですが、4月に初めて店内で食べることができました。
広島のお好み焼きは、生地の焼き方、ヘラで押さえるかどうか、そばの状態(蒸し、茹で等)、返し、そして使用するソースなどを細かくチェックする人がいて、非常にマニアックなのですが、他の地方からの観光客には関係ないのでそこは割愛します。

ここの特徴は、地のソースであるテングソースをベースとした塩分をしっかり感じるオリジナルソースです。
そして、こちらのモダン焼きは麺がカリッと仕上がっているのがポイント。食感が残るキャベツとの相性がたまらない。
ちなみに、鶏もつ入りにすればいわゆる三原焼ですが、入っていない写真の「てっちゃんモダン」も人気メニューです(写真はうどん。うどんもそばのかりっとした食感とは異なるもちもちした食感が美味しいので、複数で行き、両方食べると楽しいですよ)。
システムはプレーンのお好み焼き、モダン焼きの基本料金があり、そこにトッピングとして肉やイカなどを載せて行く、という初めての人は面食らうシステムになっています。
しかし、よくメニューを見ると、てっちゃんモダン焼 1050円( そば 又は うどん、肉、イカ、エビ、玉子が入ります)、スペシャルモダン焼 1250円(そば又はうどん、下記の A~D より選択できます。)
(A) 肉、 イカ、 エビ、 モツ、 玉子2個
(B)ベーコン、 イカ、 エビ、 チーズ、 玉子2個
(C) 肉、 イカ、 エビ、 のしイカ、 玉子2個
(D) 肉、 イカ、 エビ、 もち、 玉子2個
とあり、多くのお客さんはこの辺りから選んでいる印象でした。
食べログでは何度も広島のお好み焼きの頂点に立っている店ということもあり、絶大な人気がありますが、三原市内という立地の関係で、ランチどきや夕食どきを外せば待たずに食べられることが多いようです。新幹線三原駅からもほど近く、ぜひとも新幹線を途中下車して駆けつけていただければと思います。
なお、時間とメニューまで指定すれば予約ができること、持ち帰りの予約にも対応していることから、評価の高い店の割には手軽にアクセスできる店だということもあり、初回に取り上げました。

てっちゃん公式ウェブサイト
http://www1.megaegg.ne.jp/~tecchan/tooldeegg/shop/index.html

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