見出し画像

眠れぬ夜、、、

4月2日に突然死した(と5月になって知った)トラの思い出が次々降って来て、眠れなくなってしまった。
バツあり同士で25年付き合ってる悦子さんが、2年近く前から餌付けし始めた地域猫。
高齢らしく動きがのろい。
近所の人の記憶だと、15年位前に近くの空きビルで産まれて、母猫と兄弟猫と3匹で居た。
いつの日か一匹だけになって、近所の薬局で他の猫と一緒にエサもらってた。
との事。
地域猫で15年て長生きですよね。
子供を産む心配も無さそうって事で、悦子さんが餌をあげ始めた。
悦子さん曰く「裏のアパートの男の子が餌くれてたんだけど、その子が引っ越してエサ箱も洗濯物も干して無いのにエサ貰えると思ってずっと待ってたんだよね」
たぶん1ヶ月とか、、、
で、悦子さんが不憫に思って賞味期限切れのサバの水煮をあげてから付いてくる様になって、いよいよ悦子さんちの裏庭で寝起きするようになった。
臆病で用心深い猫なので、居着くまで3ヶ月かかりましたけどね。
で、ポリポリにカルカン。
コンテナボックスを改造した小屋。
ベッドに真冬は湯たんぽまで用意して、約2年。
因みにエサやトイレの世話は悦子さん。
エサや猫砂の買い出しとスポンサードは私。
私もたまにはちゅーるとかお刺身あげてましたけど。
で、夕方悦子さんの所へ寄って、トラがエサ食べ終えて顔洗ったり、小屋で寝たりを眺めるのが楽しみな時間だったんだけどね。
昨年末にトラのエサを買いに行った時にスクーターごと転倒して、肋骨にヒビ。
「さっき転んで脇が痛いよ」
と言ったんだけど、悦子さんはスルー。
悦子さんがトラのエサ選び始めたから、(さっき買って来た)「右のをやって」
と言ったんだけど、
「こっちじゃダメかね!」といつもの怒ったような言い方で左のをあげてた。
何か2回連続で無視されたみたいで虚しかった。
ヒステリックだよね。
この人と一緒に居たいって気持ちがスッと消え去ったのを自覚した。
アパートに帰っていつもの椅子に座ったら、亡くなった親父が目の前に現れて
「あの人にあれだけ無視されて、今まで通り付き合うつもりか?、、、」

と言って親父は消え去った。
あれから約半年。
毎週末会ってたのに、こちらから音信不通に。
悦子さんも無視されたと思ったんでしょう、トラの亡くなった事言って来なかった。
悦子さんの孫のみいちゃんから聞いて知ったんだよね、トラの亡くなった事。
思考の堂々巡りはまだ続くかな、、、


用心深いハズがリラックス
安らかにね
腰の付近に過去の傷跡
苦労したんだね


#地域猫

#おとなしい

#警戒心

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?