チマチョゴリ戦記㉜
ゲート
(前回までのあらすじ)
フェンス(壁)の外を徘徊する在日朝鮮人とフェンスの内の日本人は、そもそも同じ朝鮮人だった。この物語は、自分を在日朝鮮人だと知らずに日本の学校に通っていたエレンと、日本で最初に国家を築いたものの、チンム家によって歴史から消された朝鮮人の王家・アマテラス家(始祖)の末裔である日本人(朝鮮人)を壁の内側の人々として描き、日本軍に強制連行されてきた在日朝鮮人を壁の外側の人々として描いている。つまり、「日本に住む人々」を、三者の朝鮮人として描いているのである。
同じ朝鮮人が、フェンスを境に、内と外で対立させられているのは、王家の失政から目を背けさせるため、それから、国家観念を植え付けて自ら兵士に志願させるためであるが、そもそも、統治機構は宿命的に「差別の構造」を欲しがり、必然として全体主義へと至る。これは、新聞社や、アマテラスを「神」として利用する宗教団体、それに、広告代理店などが王家の走狗となり、「人間の卑しさ」に甘美な言葉を流し込むことによって「統治の構造」を補強するからであるが、何より、学校教育という洗脳によって、国民が「自分を問う視点」を知らず知らずに奪われているからである。
「人間の卑しさ」に巣くい、人間を簡単に悪魔に変えてしまう堅牢な「統治の構造」を前に、自分たちの力の無さを強く認識したエレンたち。ミッションを続行するか、ここでやめてしまうか、重大な岐路に立つ。
一方、ライナーとアニ、それからジークは、本土の朝鮮人である。彼らはアマテラス(始祖)の直系の血筋を探し出して朝鮮半島に連れ帰ろうとしているが、彼らは、この物語に、日本国内における対立軸とは別に、日本と朝鮮半島という対立軸があることを示唆している。
チマチョゴリ戦記第二期スタート!
大朝鮮帝国建設局・日本支部オープニングテーマ(第二期)
(トンキン帝国大学・英文科談話室)
エレン
おい、クリスタ。
おまえも結局アルミンと同じだな。
だからさあ、新聞社や広告代理店を操ってるのが巨大通信社で、そこが欧米のヤバいやつらに支配されてるとかって話でしょ?よくある陰謀論みたいになってるんだよ。アルミンにも言ったんだけどさ、つまんないんだよ。
そこらへんの脳味噌が耳から垂れてるような陰謀論者と同じになったら誰も耳を傾けないぞ。それに、新聞社や広告代理店にだってまともなやつくらいいるだろ?全員ひっくるめて敵視は良くないぞ。選択的にぶち殺すしかない。
クリスタ
あはは。エレン、あなた本当におもしろい。
新聞社や広告代理店にまともな人間なんてほとんどいません。いや、アニメは除きます。アニメ制作は別で。いや、やっぱりこれもだめか。最近はクッソつまんないアニメをゴリ押ししてくるから、、やっぱ全員まとめて死んでもらいましょう。金の亡者は死んだ方が世のためです。そんなことより、エレン、好きなの女の子はいる?私のこと好きになってもいいわよ、エレン(笑)
ミカサ
シャラップ、クリスタ!
エレンはおまえみたいな理屈っぽい女は嫌いだ。
クリスタ
あーっはっはっは。面白いわ。あなたたち。
エルヴィン
おい、おまえら、いい加減にしろ。
さて、これからどうする?
さすがに、めんどくさくなってきたな。
もうやめるか、めんどくさいぞ、おれもそろそろ。
クリスタ
いっきにやりましょう。
流石にわたしも面倒です。
如来を使います。
柴又の帝釈天に囚人を集めて下さい。
出来るだけたくさん、、、
エルヴィン
おい!ゲートを開くつもりか!!
おまえ、、死ぬ気なのか!?
つづく
大朝鮮帝国建設局・日本支部エンディングテーマ(第二期)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?