2-7TDのレンジ差があるときのラストドロー1c対1cのGTO的解
こんにちは、ましゅです!
今回は『2-7TDのレンジ差があるときのラストドロー1c対1cのGTO的解』です。少し踏み込んだ内容ですが、遭遇する場面も多いのではないかと思います。
このnoteの内容を理解すればかなり他のプレイヤーと差が付けれるのではないかと思います。
「簡易GTO戦略を構築する」以降を有料部分として設定しています。自分で簡易的なGTOの構築ができない方向けに作成しており、各アクション別で簡単な頻度の取り方をまとめています。無料部分だけでも十分に理解は可能です。
今回扱うシチュエーションは以下の通りです。
このような状況を本noteでは扱います。
実践ではもちろん相手のハンドはわかりませんが「あからさまに相手のレンジのほうが強いな」や「自分のほうがレンジ強いな」と思うことは多いと思います。このようなときのGTO的な解を説明していこうと思います。
GTO Wizardを使った2-7TDの考え方
GTO WizardのNodelockを用いて計算をします。
設定は以下の通りです。
50NL (5% 4bbcap)
ボードは22234(フラッシュなし)
potはリバー時点で10.5bb(5.25BB)
ハンドによってブロッカーになるためUTGは♣、BBは♣以外に設定
ペアハンドはlowと比較して75%になるように設定(自分でブロックしているため)
BB:2458x UTG:2347x
まずドローラウンドで両者がとりうるハンドをすべて列挙し強い順に並べる。そのハンド強い順で対応づけしていくと以下のようになる。
このようにしてGTO WizardのNodelockをおこない出力すると以下のようになる。
※2のペアを2ペアと表現しているが、two pearではない。
BBのアクション
BBは85lowや86lowをほとんどbetしており、87lowからJlowを33%程でbetしている。ブラフは8ペアと5ペアで行っており、40%程でbetしている。85lowと86lowはトラップとして8%ほどcallしている。今回はブロッカーについては扱わないためブラフハンドの選定を行わないが、8,5のブロッカーはかなり優秀と考える。次にBBがcheckしたときのUTGのアクションを考える。
BB check→UTGのアクション
BBのcheckに対してはJlowまではすべてbetしており、Qlowを75%程betしている。ブラフは7ペアをすべて、4ペアを50%ほどbetしている。Klowから3ペアはcheckで回し、ショーダウンしている。
次にBBがベットした時のUTGのアクションを考える。
BB bet→UTGのアクション
BBのbetに対して7lowはすべてraiseを返し、7ペアと4ペアを10%ほどの頻度でraiseを返している。8lowからQlowまではほとんどcallしており、Klowから3ペアまでは75%でcallし25%でfoldしている。ただcallする場合、2-7TDではレンジで頻度を取らずに、ハンド別でアクションを取ればよい。この部分については簡易GTO戦略の段で扱う。
次にBB bet→UTG raiseのときのBBのアクションを考える。
BB bet→UTG raise→BBのアクション
このようになり、85low,86lowはすべてcallし、87lowからJlowまでは70%ほどでcallをしている。ブラフしていた5ペアと8ペアはfoldしている。
次にBB check→UTG betのときのBBのアクションを考える。
BB check→UTG bet→BBのアクション
callしていたトラップの85lowと86lowだけをraiseしており、87lowからJlowまではすべてcallしている。Qlowから4ペアまでは全体で70%ほどでcallしている。このキャッチハンドについても簡易GTO戦略で扱う。
簡易GTO戦略を構築する
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