ガス瞬間湯沸し器の効率性

現在52歳の私。
子供の頃は台所にガス瞬間湯沸し器があった。
風呂には別の湯沸かし装置があったが、触らせてもらえなかったので、どんな機械だったのか記憶が定かではない。
お湯を使えるのはこの2ヶ所のみ。
(ガスコンロでヤカンを使ってお湯を沸かすのは除外)
当時の家にはシャワーなど無く、風呂のお湯を洗面器ですくって背中を流していた。
現代の住宅では、一つの給湯器でお湯を沸かし、分岐した配管内を流れて、それぞれの場所でお湯を使うのが主流である。
日頃生活していて感じるのは、「お湯が出るまで時間がかかる」のと「それまでに垂れ流される水がもったいない」ということだ。
アパートの2階に住んでいるが、給湯器は1階にあるので、それなりに配管が長く、お湯になるまで数十秒かかってしまっている。
それに比べてガス瞬間湯沸し器は、割りとすぐにお湯が出るので優れているのではないだろうか。
にもかかわらず廃れたのは、安全性のためか、トータルの効率性からなのか、「オシャレ・スタイリッシュじゃない」からなのか、はたまたメーカーに都合が良いからなのかは分からない。
使う場所で使う分だけ作るのがエレガントだと思うのだがどうだろう。
「超小型オシャレ瞬間湯沸し器」を作ったら売れるだろうか?

ある日の会社の給湯室で「ポン」っとボタンを押してすぐにお湯が出たことに、逆に違和感を感じて昔のことを思い出してしまった次第である。

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