最飛び牛は1年に1回
ここ馬喰一代では、あの飛騨牛の中の「最飛び牛」がいただける。なかなか「最飛び牛」をいただく機会など庶民にはないだろう。かくいう私も庶民の中の1人なので「最飛び牛」をいただけるのは1年に1回くらいだ。1年に2回くらい食べるチャンスがある年もあるかも知れない。その場合はバランスを考えて次の年は一回休みにするような配慮も忘れない。若しくは、次の年はあみやき亭で我慢するような裁定が下される可能性もゼロとは言えない。それくらい「最飛び牛」は貴重なものなのだ。
「最飛び牛」とは何ですか?なんていう愚問を浮かべている庶民派の読者もいるかもしれない。この問いに関する明確な解答をここで提示するのは自重しようと思う。むしろ、解答を持ち合わせていないと表現した方が正しい日本語かもしれない。ただひとつたしかなことは、相席食堂のロケで長州力が「飛ぶぞ」と言ったあのホタテは「最飛びホタテ」であって、人それぞれ違った「最飛び」があってもいいということだ。