俺のオケコンどこいった? -灼熱の初ロッキン '24.08.11-

ホテルのカーテンを開けたら、前夜の雲や風が嘘のように消えていた。恐ろしいほどの快晴である。3月のドームぶりにNumber_iの音楽を生で聴ける嬉しい一日の始まりのはずなのに「まじか…」ってちょっと項垂れた。朝ご飯食べながら見た天気予報でも最高気温は36度だって言うし、もちろん熱中症厳戒警報も出てる。覚悟して来たけど、「家に帰るまでがフェス」を完遂できるか不安になった。が、ここで引き下がるわけには行かない。"いのち大事に"を唱えながら、いざロッキン…!!


荷物が多いせいでとんでもなくバタついた入場口遠景
前方入れ替えエリア
またの名を体力温存の立役者

前方入れ替えエリアの後方ではあるが思ってたよりかなり近かった。マイクチェックしてるスタッフの顔も肉眼で確認できちゃうくらいに。抽選に当たったことを感謝しながら「暑い」と「セトリどんなだろう」を反復横跳びに思いつつ待つことしばし…。

SEが変わった。左右のモニターに"NEXT ARTIST"の文字。この時点でGLASS STAGEエリアは大歓声である。そして"Number_i"の文字がモニターに映ると更にボルテージが上がった。もちろん私も。で、気が付いた。腕が上がってる。普段のコンサートなら絶対にしない位置まで上がってるの。自分も、周りも。「外に出たんだな…」って、視界いっぱいに上がる腕を見ながら改めて思いましたね。

SEが止まると、それに合わせるように歓声も途切れ、晴れ渡った青空の下に一瞬の静寂。大観衆の視線と想いがステージに向いているであろう、その期待の最高潮にひらのさんの煽りが響き渡った。
Tシャツにデニム、サングラス姿のひらのさんがのっしのっし歩いて登場。両脇をだぶゆが続いている。その瞬間、脳裏にCoachellaの登場が浮かんでね、あの子たちが歩く道に関しては涙腺弱めのばばあに様変わりしちゃったんで、こんな時にまで目頭熱くなってあほの極みですがちゃんと「Fuuuuuuuu⤴⤴!!」言ってるし拳も上げてる(二重人格かよ)


1.GOAT
MVの冒頭がモニターに流れて、え?1曲目で?と思った。し、やっぱ1曲目だろ!!とも思った。そして期待通りの最高のぶちあげである。この曲ほんっっっとにライブ向きだよね〜。音源で聴くのも良いけど、その完成度ゆえに生だと一層グルーヴが増して、GOATって曲のポテンシャルが解放される感じ。
サビのゴッゴッはもちろんのこと、♪I'm the new GOATのとこでもエリア一体になって揺れてるの後ろから見ててめっちゃ気持ち良かった!この景色は多少後方からでないと見られないので良かったかも。
そしてハンドマイクで歌いながら踊るのも見たかったんだよね〜。感無量です。ありがとう。

それから"Now, this is my masterpiece"で毎回悪い顔してたの一生忘れないからね。好き。

2.SQUARE_ONE
GOATが縦に揺れるなら、これは横に揺れる曲だなって思ってて、生で聴いたら勝手に体が動いて本当に楽しかったな。3人もユル〜く音にノッて楽しそうにしてて見てて微笑ましかった。あと、
What's up! i でドル稼ぐ \証明書/
太子、諭吉ときて \紫耀でしょ/
っていうコール絶対にやりたかったので勝手にやってきたwみんなどうしてたんだろう?

3.No-Yes
イントロの音がめっちゃ小さくて、でも一音目聴いた瞬間ノイエだって分かって、「やっと生で聴ける!!」ってブチ上がった。が、周りの反応が薄くて、ん?てなって。音源ではエフェクト掛かってるところをエフェクト無しで岸くんが歌い出して、そのときにやっと歓声が上がったの、やっぱりイントロの音が聴こえてない人多かったってことなんだろうか?

昨日の黒歴史を歌うような曲だけど、サウンドがとにかくカラッとしてるから青空の下がよく似合ってて、ときどき風なんか吹いちゃって、なんか爽やかだったな。

そして念願の
「ああ あれもこれもそう ぜんぶ君のせい」

もうね〜脳が溶けるかと思った。
空気の含有量は多いが決してウィスパーではない深い声。そこに甘さと切なさがたっぷり含まれてて、この人のこういう歌唱表現を生で受けると一生この声を聴いていたいって思う。

MC1
相変わらずのポンコツトークかわいい
( ・3-)オタクに給水させる際に「乾杯♪」陽キャがすぎるよ?
(;б;エ;б;)次曲ヒントで「この季節に合う、…南国っぽい…チルな…」で\オタク「Banana!!」/からの「なんで知ってるんすか!?」そんなビックリする?かわいいな??
( ・3-)手を振るオーディエンスに「腕ながーい」多さではなく長さ、という着眼点にラスボスみ
(ㅍ_ㅍ) 「最近の暑さは地球温暖化じゃなくてロッキンがアツいからだと思う」気遣い平野のビジネストーク嫌いじゃないです

4.Banana 
まさかフェスの現場でこのチル曲持ってくるとは思わなかったよ!最高だな??!(その後この感想をたびたび抱かせるNumber_iなにもの)

Aメロ歌い出し。少し遅い朝のまどろみのような囁きに、粘度のある艷やかさが混ざった岸くんの歌声が炎天の空に放たれる。箱の中で反響して、体全体を包み込まれるように感じるのも良いが、どこまでも広く、遠くへと響き渡っていく彼の声も良い。し、ラスサビの芯のある強い歌声が体を突き抜けていくもの最高だった。

この曲はバックトラックの音数自体が少ないから3人の表現力をダイレクトに感じられるし、フェスで披露することで一見さんにグループとしての音楽の幅と3人の色を示すことができたかもしれない。私はNiのおたくなので、「この子たち最高だから見て!!聴いて!!」の気持ちだけど、機会が無ければそれも無理な話なので、こういう場にどんどん出て行ってその多彩さをたくさんの人に知ってほしいと思う。その価値があると信じてるし。

そうだこの曲のとき、オーディエンスは手拍子してたんだけど、ひらのさんが目を閉じてフィンガースナップしながら歌ってるのが印象的で、そしてとても美しかった。

5.Blow Your Cover
マイクスタンドが用意されたのでIs it me? か?と思ったらBlow Your Coverで二重に驚く。色んな魅せ方考えてるんだな〜って関心しちゃった(おまだれ案件)
そして女性ダンサーも控えてることに気付いて「お!?アレをこの場で見るんか??!心の準備ができてないぞ???!!!」てなったけど、さすがに真っ昼間なので控えめだったw、ような……?単独コンのレポで読んだやつはもっと…こう……おっとな〜〜な感じだったのでね?

あでも、あれなの。岸くんがさ。岸くん、女性ダンサーとは目を合わせない感じで、終始うつ向き気味に踊ってて。それが本当に!!とんでもなく!!Blow Your Cover!!!!って感じだったの(なにそれ)
あと「More chocolate? 」がね、ほんっっっっっっとにとろっとろに蕩ける感じで。伏し目がちの横顔とマイクを滑る指とのフルコンボで岸くんの目になにが映ってるのか見えるようでヤバかった。

6.FUJI 
うん、振り幅な?高低差スゴいぞ?自覚ある?って展開だったBYCからのFUJI。中間が無くてくそおもろいw

この曲はもうぐーじさんの「まずは1バース」で勝ち確っていうか。で、岸くんのノンブレス高速ラップでしょ?これ何度聴いてもバケモノだよね(褒めてる)しかも最後吠えるし(好き)そしてひらのさんの重低音。この歌割りの完璧さ、痺れますね。

FUJIで好きなのがさ、ひらのさんが体を前後に折りながら煽って歌うのなんだけど、この時めっちゃガシガシやっててカッコよかった。聴いてる音楽も好きな音楽もひぷほぷだと言うけどロック絶対に似合うと思うんだよね〜(KP1stコンのBANGIN!ひらのさんを胸の奧に住まわせてるタイプです)

んでロッキンFUJI最大のポイントはアウトロからのダンスブレイク!!!!この終盤に、しかもソコに入れてくるの!!!???て意外性にマジ驚いたしめっっっっちゃくちゃカッコよかった!!
でもってV字フォーメーションでトップ位置になった岸くんがオラつきMAXの眼して踊り出して、膝から崩れ落ちそうになりました。記憶に焼き付けたいし全世界に見てほしいから絶対に配信して!!カットしないで!!

7.BON 
ダンスブレイクから流れるようにBONへ。

実は視界が塞がっていて、初BONを肉眼で観測することはほぼ叶わなかったんだけど、なぜか、本当に自分でも意味が分からないんだけど、私ほとんどモニターも見てなくて。この時ただただ3人の歌声と♪BON♪BONにあわせて開くオーディエンスの手の美しさを感じてた。
BONのパフォーマンス見るのを本当に楽しみにしてたのになんだったんだろうな。でもこの時に見た、音にあわせて開いたり閉じたりする無数の手がフェスの記憶の中でいちばん印象に残ってる。

って書いてて思い出した。
唯一このロッキンBONで覚えるのがモニターに映った岸くんの手。あの♪BON♪BONのとこの手なんだけど、一旦引きかけたカメラがまるで吸い寄せられるみたいに岸くんの咲く手に寄って大型モニター一面が岸くんの手だったの内心で「分かるー!!」て叫んでたわ私。

しかし、そんなほとんど何も覚えてないようなBONでもコレだけはやらねば!と決心していた
Brrrr…猛スピードで \ チェイス /
風見鶏が \ スピン /
Internet Maji \  Easy  /
ぶっちぎる I'm \  KC  /
のコールはしっかりやってきました!!大満足!!

8.GOAT 
2回目のGOATはアレンジを加えてのロングver.。
コンサートでいうならアンコ用って感じなのでパフォはラフだけど、その分煽って煽って煽りまくってた。
ラストスパート掛けて息も上がっちゃってるのに、ひらのさんはお顔真っ赤にしながらステージ駆け回って、ぐーじさんも大量の汗キラキラさせながら煽って、岸くんは……なんか暑さとかその辺は平気そうな感じだったけどwブチかまモードで顔つき変わってて、三人三様に、でも"Number_i"の音楽でオーディエンス楽しませることに彼ら自身の全部を注いでる感じだったな。

MC2
ひらのさんが「次の曲で最後なんですけど」って言ったらオタクが「えー」て反応して、その「えー」にひらのさんが「"えー"って言ってくれるの?」って返したの「ほんっとに!!そういうところだぞ???!」ってやつの極みだった。好き。

9.i 
変わらないね、って思うのがこういうところ。
そして、そんな3人からの優しさと愛情を耳で感じながら、フェスっていう挑戦の場に来ても、自分たちのカラーを変えないところもカッコいいなって思ったりしたのでした。


ところで、俺のオケコンどこいった?

迷い込んだ貴方にNumber_iの初ロッキンプレイリストを作ってみたので宜しければ〜〜



















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