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1年KuMA部員の活動報告

このnoteは全国学生VRサークル活動報告大会の21日目の記事です。
KuMAとは、「Kumamoto university Metaverse Architect」の略で、熊本大学工学部公認サークルです。

KuMAに入ってから約8ヶ月が経とうとしており、今年も終わろうとしているので、一年の振り返りの意味も込めて、KuMAでの私の活動報告を長々と書いていきます。

KuMAに入ったきっかけ

 私が、KuMAに入った理由は、以前からVRに興味があり、やってみたいと思うことが度々あったのですが、VRは遙か高みの技術だと思っていたため、気になってはいましたが、なかなか手が出せない状態でいました。そんなこんなで、大学への入学後、どんなサークルがあって、どのサークルに入ろうかと迷っていた頃です。ガイダンスでのサークル紹介でKuMAが紹介されていました。KuMAの紹介はとても魅力的で、一瞬で「このサークルに入ろう!」と心に決めました。その後、配られたプリントからすぐに連絡を入れ、見学に行きました。初めてのVR体験で、先輩や他の見学者がいるなかでVRゴーグルをかぶることには、少しばかり恥ずかしく、抵抗もありました。私の初のVRはQuest2のチュートリアルです。VR空間の中に紙飛行機やラジコンなど色々なものが置かれており、それをハンドトラッキングで操作するという内容でした。映像のなかに自分の手が映り、自分の動きに合わせて手が動くだけでなく、物を持ち操作ができたことの衝撃は今でも忘れられないほど強烈なものでした。ここから私は、VRの虜となり、現在では、KuMAでVRと関わる事が日常となっています。

不安から始まった初のVR作成

 KuMAに入ってから数ヶ月は、コロナの影響もあり、対面での活動が厳しいらしく、1度のUnity勉強回以外すべてオンラインでの活動でした。また、目指していたIVRCも企画段階で落とされてしまったのでますます活動自体が減ってきており、やる気も徐々に低下していました。転機が訪れたのは夢科学へ向けたVRの作成が始まった頃です。3つのテーマ「花火」「粉塵爆発」「ゾウの歯磨き粉」に分かれ、それぞれで子ども向けのVR作品を作ることになったのです。私は、言葉のインパクトから「ゾウの歯磨き粉」のテーマを選び、「ゾウの歯磨き粉」の実験体験ができるVR作品を作ることになりました。いざ制作がはじまるとなった時に、まさかの「ゾウの歯磨き粉」班は、先輩がおらず、1年生5人だけで制作するという予想外の事となってしまいました。結果的には、結構満足のいく出来を自分たちの力だけで完成させることができ、班内の絆もとても強くなったので、1年生だけでも良かったのですが、当時は、なにから始めればいいのかが全く分からずに右往左往していました。そんな中私たちの班がどのような事を行っていったのかを書いていこうと思います。また、完成した制作物の紹介動画はこちらです。

躓きまくったVR制作

 初のVR制作ですべてが難しく、悩みながら進めていったのですが、その中でも特に躓いたところについて、私の視点から紹介します。 
 私たちの班が最初に躓いた部分は、制作どうこうではなく、どのように共同で制作していくかについてでした。先輩に尋ねてみたところGitHubを使えばよいと教えてもらったので、早速、班員と通話をしながら各々調べましたが、専門用語が多く、使い方を理解し、今後どのように進めていくかが決まったのはその日の活動の終わり頃、つまり、2時間ほど使い方を調べるのに使っていました。 
 活動が始まってからは、ところどころ躓きながらも順調に進めていくことができていました。特に、部室での活動が許可されてからは、対面で分からないところをそれぞれ教え合い、すごく成長していっているのを実感でき、とても楽しく制作していくことができました。
 次に大きく躓いたのは、液体(過酸化水素水)の表現です。はじめは、UnityのAssetStoreで見つけた「Zibra Liquids, Free」を用いて制作を進めていたのですが、液体の当たり判定の取り方が分からず、また、その当たり判定も無料版では、5つまでしか登録できなかったため、有料版を買おうと思ったのですが、その値段が「$109.99(12/17:15037.28円)」… すぐに諦めたのは言うまでもありません。その代替案としてシェーダを用いて液体っぽくしようとしました。。しかし、この方法を使うと今まで作ってきたステージ等の色がすべてピンクになってしまい、解決を試みましたが、結局諦めてしまいましたorm。締め切りも近かったため泣く泣く、半透明のキューブを使ってごまかしました。
 最後に大きく躓いたのは、ハンドトラッキングの物をつかむ機構の実装です。私たちの班は、実際に実験している感を出すために、コントローラではなく、ハンドトラッキングを使って作る計画でした。実際に自分の手を表示させる所までは、スムーズに進められていました。そして、手のオブジェクトにセンサーをつけて実験道具をつかむ機構を調べながら作っていましたが、実行した際にエラーが出る時と出ない時があり、その原因が調べても調べても分からず、プレイどころではありませんでした。途中、ハンドトラッキングを諦めてコントローラに変更しようかという意見も出ましたが、班員全員がリアルさを追求したいと思い続けていたため、最終的に、2週間使って解決することができました!他にもまだまだ躓いた部分はありますが、最終的に乗り越えて完成させることができ、この制作を通して成長できたことを感じられたので良かったです。

いよいよ夢科学当日!

 いよいよ夢科学当日になりました。前日まで班員全員で最終調整を行い、なんとか見せられる作品を作り上げることができました。現在の時刻は、9時、夢科学開催まで1時間を切りました。セットアップをそれぞれの班が進めている中、ゾウの歯磨き粉班はというと、なんとステージのテクスチャがバグって世界が水に沈んでいるようになっているではありませんか。焦っていたため、写真などには残してはいませんが、当時は本当に焦りましたね… 急いで部室に戻って、バックアップから復元しましたが、zipファイルの解凍にすごく時間がかかり、プレイできるようになったのは11時からでした。しかし、そこから夢科学終わりまでの時間は、非常に楽しい時間でした。Quest2の対象年齢制限のため、小学生以下は、親や私たちがプレイしているモニターをみるだけとなってしまったのは残念でしたが、自分の手がモニターに映ることが面白かったようで、プレイ中、笑顔でした。その笑顔をみていると、作って良かったと本当に思いました。

夢科学が終わってから

 夢科学での反省は、色々ありますが、一番の反省は、VR空間と連動して動く機器がなかった事でした。躓いた部分で書きましたが、リアルさを追求していたのに現実世界と切り離したゲームができてしまったので、次からは、現実世界とVR空間をどのようにつなげるかを考えながら制作を進めていこうと思いました。夢科学が終わり、今度は、ゾウの歯磨き粉をProtoPediaのヒーローズリーグに出すために動き始めました。自分で言うのも何ですが、結構良い出来の紹介ページができたので良かったらみてくださるとうれしいです。<ゾウの歯磨き粉紹介ページ>
 次に私は、個人的にVRの制作を始めました。夢科学でハンドトラッキングの魅力にとりつかれた私は、魔法で敵を倒すようなVRゲームを作り始めました。ほとんど記事を丸パクリしながら進めていましたが、コントローラでボタンを使いたいことがしばしばあり、今も絶賛方向性が定まらず右往左往しています。また、班としての活動は、「ゾウの歯磨き粉」をさらに面白くするためのブラッシュアップ作業中です。こちらも難航中ですが、きっと私たちの班なら今よりももっとすごいものができると思うので、頑張って進めていきたいです。

夢科学当日の様子

KuMAの活動から学んだこと

 長々と私のKuMAに入ってから現在までの動向を書いてきました。KuMAに入ってからもう既に8ヶ月が経過しようとしていて、学食では、生協の方々が、新入生向けの入学事前案内をしてて驚いているところですが、私がKuMAの経験から学んだことを一言で表すとするならば、「共同制作は楽しい!」って事ですかね。みんなでゴールに向かっている感じももちろん好きなのですが、なにより私は、人に自慢したい!と思ってしまうので、共同制作によって、「こんなん作ったけど、どう?よくない?実装しようよ!」と気軽に自慢できる共同制作は、自身のやる気を常に高め続けてくれる最高のやり方だという事が分かりました。
 今年は、同学年の人も多いので是非ともみんなでわいわいしながらKuMAでの活動を進めて行けたらと思います。長々となりましたが、以上で私のKuMAでの活動報告を終わりたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。


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