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恥ずかしくない        自分でありたい

          №175
           2023.04.16

「恥とは自分を見つめ、自分に問うてみて恥ずかしいかどうか」
(下重暁子(しもじゅう・あきこ)
      作家、元アナウンサー)
 私は毎日近所の自然公園を散歩しているのだが、敷地内でも人通りのないところには、よくゴミが捨てられている。それも、ドリンクの缶が一つなどというレベルではない。団体でピクニックを楽しんだあとのゴミをすべて捨てていったかと思うほど、大量なのだ。
 人目がなければ不道徳な行為は加速しがちだ。ゴミのポイ捨てにとどまらず、汚職から脱税まで、人に隠れて行われる悪事はいくらでもある。
 下重は、気にすべきは他人の目ではなく、自分の意識と誇りだと説く。一人のときでも大勢の前でも、恥ずかしくない自分を保とうではないか。
(翻訳家・矢口誠『きょうの言葉』
    山梨日日新聞2023.2.14号)

諸悪莫作(しょあくまくさ)
「悪いと思うことは行いません」
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
「善いことは進んで行います」
自浄其意(じじょうごい)
 「清らかな心であるよう努めます」
是諸仏教(ぜしょぶっきょう)
「これが仏様の教えです」 
          『七仏通誡偈』

「悪いことをするな、善きことをせよ。心を清らかに保て」
仏さまが教えられる私たちのあるべき姿です。 
 3歳の子どもでも分かりますが、実践し続けるのは難しいことです。
 悪事をたくらんだ時、「やらない方がいいよ」と心の中の仏様が忠告してくれます。落ちているゴミを見た時、「自分が捨てたゴミじゃないよ」という悪魔のささやきが手を止めます。
 「誰も見ていないから大丈夫!」なんてことはありません。
 お天道様が、ご先祖様が、そして仏さまがご覧です。
 何よりあなたの心が、あなたを見ているではありませんか。
 
 誇りを持ち、恥ずかしくない自分でありたいと思います。

    最後までお読みいただき
      ありがとうございます

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