【BOSSのCM×アイマス】安部菜々 編

――この惑星にいると、他の惑星から来た宇宙人と遭遇することがある。

安部菜々「はるばるウサミン星からやって来ました!
 ナナです! キャハッ!」

宇宙人ジョーンズ(記者として地球調査中)「っ!?」ビクッ!

悪徳記者「……ああ、そういう“設定”だろ。どうせ周りも分かってるって」

――なんだ、違うのか……。

安部菜々「それじゃあ皆さん、いっきますよ~!
 ミンミンミン! ミンミンミン! ウーサミン!!」

まばらな観客席「……」

安部菜々「あ、あれぇ? 緊張してるのかなぁ?
 恥ずかしがらないで、もう一度――」

ギャル「まだソレやんの? くっそサムイんだけど」

安部菜々「っ!」

安部菜々「…あ、あはは……えーっと…その……」

安部菜々「……」

悪徳記者「……ま、アイツは“無理”だろ。追うだけ無駄だ。
 そんなことより、他に金になりそうなアイドルを――」

記者ジョーンズ「……」

――ただ、何者であろうと……。

安部菜々「……あ、もしもしお母ちゃん? うん、宅急便、来たよ。
 いつもありがとうねー」

安部菜々「えーと、おじいちゃんの大根に、また落花生!?
 もう、こんなにいらないって、いっつも……!」

(老夫婦と犬の写真)

安部菜々「……もう、なんでこんな事しよるん?
 LINEで良いでしょ今時さ……」

パタッ、パタッ。(写真に、水滴が落ちる)

安部菜々「おがあちゃん、わだじ、頑張るからぁっ……!
 やっと掴んだチャンス、絶対、夢、かなえるがらぁっ……!!」ボロボロ

(隣の空き部屋)

悪徳記者「……ズズッ。いつか、記事にしてやりてぇな……。
 3文ゴシップじゃなく、立派なインタビュー記事としてよ……」

記者ジョーンズ「……ウサミン……」ズズッ

――なりふり構わず頑張る姿は、心にくる。

記者2人「」ゴクッ

――缶コーヒーの、BOSS。

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