きつねうどん式桐谷流優待投資法の検証_03
前回までのあらすじ
優待投資家桐谷さんの投資手法を参考に優待銘柄を総合利回りを基準に選んで投資するとどうなるのかを検証しようという本シリーズ。
注:本シリーズは簡易シミュレーションであり実際に投資を行っているわけではありません。
前回は組み入れ銘柄の1つローランド.ディー.ジーのTOB発表により、売却を決定。
最新の売買時点でのポートフォリオの状況は下記の通り。
2月14日時点で初期予算100万円に対して+85,847円8.6%のプラスの状況となった。(売却益―所得税―その他株式の値下がり)
投資開始時点で現金を含む投資資産の40%近くを占めていたローランド.ディー.ジーが大きく値上がりし利確することができたことは大きなプラスであるとともに運用ルール(株式市場の暴落時以外は全資産の70%を株式で保有)に基づいて全資産の40万円程度の新たな投資先を検討する必要がある。
新規組み入れ銘柄の検討
銘柄選定ルールの確認
本シリーズの運用ルールでは、以下の基準で組み入れ銘柄を選定している。
魅力的な優待を実施していること
優待利回り+配当利回りが4%以上であること
無配でないこと
記念配当などによる一時的な高利回りでないこと
魅力的な優待と感じるかどうかの基準は、私の好みである。ざっくり言うと以下の3つを魅力的に感じることが多い。
私のライフスタイルにあわせて使える優待券
カタログギフトなど
金券(QUOカード)
組み入れ銘柄
上記のルールに基づいて下記の銘柄を新規組み入れ銘柄として選定した。
下記データはみんかぶより参照した。
組み入れ銘柄について
本シリーズは総合利回りのみに目を向けた投資手法のため、この手法で定めた通り銘柄選定を進めた場合、個々の企業の分析、ポートフォリオ内の組み入れ比率の調整といったことは行わない。
以下は、この手法による評価ではなく、手順に沿って選定した銘柄を後から見て私の感覚で評価したもの。
トータル評価を先に述べると、私が自然に銘柄選びをした場合、もっと良い条件の企業がある為、この3社には積極的に投資はしないだろうと思う。
PER・PBRの評価
いずれの企業もPER15倍以下・PBR1.0倍以下で割安水準にある。
ただし、直近業績は必ずしも良好とは言えず、業績なりの評価の可能性が高い。
直近決算短信での業績説明のポイント
3社とも、下記に述べる通り逆張り投資をする本シリーズとしては好条件と言える。
ただし、私個人の見解としては、ケーズホールディングス以外の2社の業績回復のキーがマクロ経済環境というのは投機的であり、投機にしてはあまりにも根拠が薄弱だと感じる。
ケーズホールディングス
売上の減少と人件費上昇影響。
良くはないが通常の変動範囲内の売り上げ減と、キャッチアップ分の人件費上昇なので、悪い印象はない。
外部要因で長期業績低迷というような事にはならなそう。
Cominix
中国の景気低迷影響が大きい。
業績回復のカギが外部要因というのは辛い。
日精樹脂工業
需要の低迷に加えて、円安影響による原材料高の影響による。
業績回復のカギが外部要因というのは辛い。
銘柄の構成比について
従前はローランド ディー.ジー.の価格が半分を占めるポートフォリオになっていたので金額感の近い3社に分割できたことはリスク分散の観点から好ましい変化と考える。
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