負動産のコト♯1

負動産とはよくいったもので、持ったら負けの土地を子供は負わされる

某県の別荘地が私が父から相続した負動産だ。
死んだ父の名誉のために言っておくと父も自分の父である私の祖父(私が生まれる前に死んでいるので会ったことはない。)から負わされた。

父も生前、何とか売ろうと動いていたようだが、無理だった。
別荘地のエリアだけでみると欲張らなければ売れないところでもないと思うが、土地の形状が悪かった。旗竿地かつ傾斜地なのだ。
旗竿は図面を見れば分かるが、傾斜は平面の図面では分からない。

これは私の想像だが、祖父は原野商法の様な形で騙されてこの土地を所有してしまったのではないかと思う。父からは祖父が土地を購入した経緯は聞いていないものの、もしそうであれば父もやり切れない気持ちだったのではないだろうか。

とはいえ、この不動産を私が所有していることの実害は固定資産税年額約15,000円位のもので、使わないサブスクを未来永劫契約していると思っておけば良いか、くらいに考えていた。

そんな中、今年相続土地国庫帰属制度という国が相続した不要な土地を引き取る制度が始まった。
その年に子供が生まれ、これは負動産を四代にわたる問題にさせないチャンスだ、とばかりに制度の利用を検討してみることにした。

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