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ライブ全通は悪か

トキメいたらそこへ行け

結論から言うと「行けるなら行ったほうがいい」派です。全部じゃなくても、一箇所でももちろん。カレンダーと財布と念入りに相談して「行けるなら行ったほうがいい」俺が好きなバンド【SCOOBIE DO】もそう歌ってくれているし、何より「行ってしまった」なんて後悔はしません

じゃあキミはライブ全通推奨派なんだね?

というとそうでもない。
お恥ずかしながら自分の財政と仕事状況を鑑みるに、そんなことはできない。ショートツアーや行きやすいのなら別だけれども。そもそもなんでこんな事をわざわざ書こうかと思ったかというと、Twitterで次のようなツイートが目に入ったからだ

全通をバカにしてる人は現場行きまくることの大変さが分かってるのかな~と気になる、チケット当てるのも支払うのも大変な中で現場に行く行為は絶対にそのバンドの力になっているし、そういう人のおかげでコンテンツが続いて自分の参戦に繋がってるのだから、バカにするべきじゃないですよ

ときた。(出典は個人攻撃になりそうだから割愛しますね)
こういう、自分のしてきた努力を並べれば、他人をしばきあげても良いなんて考えの人がいるんだって感心してしまう。多分当人はそんなこと微塵も思っていなくて、本当に曇りなき本心なのだろう。
だからこそ、この人の言うことにも一理ある。

現場行きまくることの大変さ

羨ましいポイント1,または知ったこっちゃねえポイント1である
ただただ羨ましい。ライブなんてなんぼ行ってもいいですからね。ただ、ツアーに1本参加するのと10本参加するのは何かが違うのか?

答えは一緒である。そりゃ内容に差はあるから同じではないけれども、明日から頑張ろうと思える力、推しに会えた感動、人によって違うとは思うが、得るものは必ずあると思う。友達に会えるとかでもいいですよね。そういう”活力”は何本参加しても同じ。全通した人だけが得られるってもんではないと思います。ちなみに俺は【ライブの日程をカレンダーに記入して、『推しもカレンダーに同じ日程で同じ目的地記入してんだろうな』】と考えるところから興奮するタイプです。対よろ。

ただこれは自分が遠征をするようになってから得た理論。自分が遠征するようになるまで思っていたのは【ツアーは現地の人が参加するもの】
今も基本的に考え方は変わってない。なぜならそれがツアーをする理由でもあると思うからだ。バンドマンが地元を飛び出して地方へ行く。それは地方で受け入れ皿があるからというのもあるだろうが、地方でしか見られないお客さんがいるからだとも思っている。地元でしか見れない人は経済的な理由があるのかもしれないし、俺のように【ライブは地元以外で見てはいけない】と考えているのかもしれない。全通をする人は、そういう人が見に行ける可能性を潰しているとも言える

チケット当てるのも支払うのも大変な中で、現場に行く行為は絶対にそのバンドの力になっている

引用だが句読点を入れた。句読点前後ではイコールにならないと思ったからだ。

共感ポイント1

バンドが大きく、人気になると本当にチケットが当たらないどれだけ行きたいと願っても、無理なもんは無理!となる(NOFX…)もちろん支払いについても、チケット代にはじまり、遠征をするなら遠征費として交通費宿泊費食費…と行く先にもよるが結構な出費だ。
俺は遠くに行くなら観光も兼ねたいので食費を削るとかはしない派

共感ポイント2

現場に行くのはバンドにも自分にも良い。音楽を大音量で浴びられるのは現場であるライブハウスしかない。コロナ禍において、無観客ライブ、配信ライブが増え、今も継続して行われているが、ライブハウスのそれとは全然違う。誰もいない空間に向かって自分たちを表現することを想像してみてほしい。多分そういうことをしたことがない人にとっても、それがどれだけ虚しく感じられてしまうのか想像に難しくないだろう。眼の前に観客がいる、自分たちの曲で踊ってくれる、叫んでくれる、暴れてくれる、というのは、分かりやすく、バンドマン達の昂ぶりにも繋がるんだろうと思う

イコールじゃないと思う点

前半はあなた(わたし)の苦労で、それをバンドの力に置換するのはお門違いじゃない?と思う。あなた(わたし)がどれだけ毎日苦労し、下げたくない頭を下げ、死にものぐるいで働いて働いて得た金でチケットを買い、遠征費を支払っているのか知らないが、そんな苦労はバンドの足しにならない。バンドの足しになるのはチケット代と、現場であなた(わたし)が踊ったり暴れたりすること。あと物販を買うこと。まぁあなた(わたし)が現場に行かなきゃチケット代もリアクションも発生しないのだが、それは誰か他のチケット取った人がやってくれます(俺ぐらいやんないと承知しないぞ!みたいに思うときはある)

そういう人のおかげでコンテンツが続いて自分の参戦に繋がってる

それはそう
やっぱり客商売ではないけど、客がいなきゃ成り立たないものだと思うし、そういう人が継続的にお金を落としてくれるお陰でコンテンツが続けられるし、続いていけばどこかで新規が入ってくることもある。新規さんがコンテンツにお金を落とせばまた続いていく礎になるだろう

でもちょっと待ってほしい
話は最初に戻るが、全通する、現場に行きまくるあなたの影で泣いてる人もいることを想像したことはあるか?そもそも人気でチケットが取れないとか、やっと地元に来てくれたと思ったら、地元違いの全通オバケのせいで、地元のはずの自分がチケット取れないとか、基本的に欲望に従うことは否定しないけど、そういう人がいるってことも想像できずに、自分の苦労でバンド支えてるつもりになってんじゃないわよ!!ってリトルマツコが言っています

まとめ

「確かに全通をする人をバカにはできないが、行けない人の感情を無視してない?」結局これなんです。結局これなんですよね。オメーが地元を飛び出して全通なんてしなかったら自分が行けたのに!と思われるのは必然なのよね。全通なんてしてもしなくてもいいし、バンドのためを思うなら物販なるべくたくさん買え。そして、わざわざ俺が言うことでもないけれども、毎日のモヤモヤをキラキラに変えたいなら、あなたの気持ちがトキメく”そこ”へ何度でも行くのが正解です。


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